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生八ツ橋や最中まで! 「さぷらいず懐石」(2ページ目)

「『さぷらいず懐石』スタート」のお知らせを受けて、早速お邪魔したのは源 吉兆庵 銀座店3階の甘味・割烹「松濤 粋」。「和菓子に見立てた料理」、「料理に見立てたデザート」など遊び心たっぷり!

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

「最中」あんならぬアンコウ

最中
アンコウ入りの
「最中」
「『アンコ』ではなく『アンコウ』入りです」との説明を受けて一瞬何のことか分からず、あぁ、と苦笑してしまいましたが、一口サイズの最中の中にはトロリとした煮凝りが入っていました。アンコウの全ての部位が入っているとのことで、旨みたっぷりです。

以前佃煮入りの最中や、お湯を注ぐとお吸い物になる最中を頂いたとき、最中の皮というのは、味の濃いものと相性が良いなと感じたことを思い出しました。そういえば、お菓子の最中も濃厚な甘さの餡を皮がしっかり受け止めてくれています。

椿の葉で挟んだ「大福」

椿餅
「大福」
見た目は椿餅
椿の葉で挟まれた様子は椿餅のようですが、メニュー名は「大福」。中に入るイクラと餅とが程よく絡み合い、最後に柚子がほんのりと香ります。

餅を料理に使うのは珍しいことではないはずなのに、「大福です」と運ばれてくるだけで、頭が「甘い餡入りの餅」をイメージしてしまうので、口にしたときのギャップが楽しい。改めて料理名の大切さに気づかされました。

カツオが香る「生八ツ橋」

生八ツ橋
「松濤謹製 生八ツ橋」
「松濤謹製 生八ツ橋」と書かれた箱で運ばれてきたのは、昆布だしとタピオカから作った生八ツ橋です。

生八ツ橋
生八ツ橋
ウニと木の芽味噌入り
もちっとした皮にまぶされているのは、肉桂ではなく鰹節の粉。中には竹の子入り木の芽味噌で和えたウニが入り、しゃきしゃきと心地良い食感を添えています。演出も楽しい一皿です。

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