江戸時代から中山道筋に店を構える「福島家」。近くの大学へ通った私にとっては、赤飯やあんみつを食べに度々立ち寄った懐かしいお店です。あの頃も今も、お店の入り口を飾るのは15種類以上の美しい上生菓子。こだわりの栗菓子や、桜尽しのあんみつもお見逃しなく。

(目次)
P1 「福島家」、「御菓子雛型」
P2 上生菓子と桜のお菓子
P3 こだわりの栗菓子5つ

中山道筋で約150年「福島家」

福島家
「福島家」
巣鴨駅前
文久元年(1861年)には既に菓子屋を営んでいたという記録が残る「福島家」。現在は巣鴨駅の目の前に店を構えています。お店には上生菓子を中心に、店舗の地下で作られる和菓子がずらりと並んでいます。

1階の店舗奥と2階が喫茶になっていて、お抹茶と上生菓子、甘味や軽食などが頂けます。お昼時にはボリュームのあるランチを出しているため、ランチ時には男性客でいっぱいということも珍しくありません。

慶応3年(1867年)の『御菓子雛型』

御菓子雛型
『御菓子雛型』より
慶応3年(1867年)
福島家蔵
思いがけず拝見したのは、初代弥三郎による和菓子の見本帖『御菓子雛型』。私一人で見ているのはあまりに惜しい美しさ。許可を頂いたので、数百点はある和菓子の見本の中から数点ご紹介します。

晴れの日用のお目出度い意匠も多く、見ているだけで華やいだ気分になります。

御菓子雛型
『御菓子雛型』より
慶応3年(1867年)
福島家蔵
奥付には「慶応3年」(1867年)とあったので、140年以上も前のものということ。貴重な資料、万が一にも粗相のないよう慎重に写真を撮りました。

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