名物の「九十九餅」(つくももち)や季節の生菓子はもちろん、甘味喫茶の弁当のおかずに至るまで、心を込めて手作りしている目白の「志むら」。店内は、心温まる味に惹かれた老若男女でいつも大いに賑わっています。

(目次)
P1 「志むら」名物「九十九餅」「福もち」
P2 「姫薯蕷饅頭」と「御赤飯」、次回予告

3兄弟で店を支える「志むら」

志むら
JR目白駅からすぐ、
目白通り沿いにある「志むら」
餡から全て店で仕込む
昭和14年に青山で創業し、昭和20年に現在の目白に店を移した「志むら」。1階は和菓子販売、2・3階は甘味喫茶になっています。

現在は3兄弟で初代の後を継ぎ、経営は長男、菓子作りは次男と三男と役割分担をしています。店頭には名物の「九十九餅」(つくももち)や「福もち」、煉切などの季節感あふれる上生菓子、団子や餅菓子などの朝生菓子、焼き菓子や最中、赤飯などが並びます。

いくつでも食べたい「九十九餅」、「福もち」

九十九餅
手土産にも向く「九十九餅」
常温で数日の日持ち。
虎豆はびん詰も販売している
初代が昭和20年代に考案した「九十九餅」(つくももち)は「志むら」の代名詞とも言える餅菓子です。全卵を煉り込んだ求肥にふっくらと炊いた虎豆を入れて、無糖のきな粉をまぶしています。

九十九餅
「栗きな粉」とは栗の粉ではなく、
栗のように美味しく
炒り上げたきな粉のこと
コシがありながら滑らかな求肥に、甘い虎豆がアクセント。栗のような美味しさに炒り上げたという「栗きな粉」が味を引き立てます。名の由来の通り、いくつ食べてもきりがない美味しさです。

福もち
「福もち」
時間が経つと固くなるのは
本物の餅だから
「九十九餅」と並ぶ人気の「福もち」も初代が考案したそうです。青豌豆(あおえんどう)を混ぜた搗き立ての伸し餅を切り、こし餡をくるりと包んだもので、愛らしい形と色合いが印象的です。

青豌豆の程好い塩味と食感にコシのある餅、甘みを抑えたこし餡が、良いバランスでまとめられています。

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