中国茶/おすすめの緑茶、黄茶、白茶

黄山毛峰(4ページ目)

安徽省、中国を代表する緑茶「黄山毛峰」。その香り高く味わい深いお茶の素性を追ってみました。

執筆者:平田 公一

黄山毛峰の愉しみ方



綺麗な茶葉が浮き沈みする


通常、黄山毛峰は、ガラスのコップで入れることが多いお茶です。その綺麗な芽のお茶は、グラスの中で浮き沈みし、人の目を愉しませてくれます。
茶葉は開きながら沈んでいきますので、形、香り、色、味をじっくりと愉しむことが出来ます。
ただ、どうしてもガラスコップで入れると、味が大味になります。もう少し細やかな味わいを愉しみたい場合は、磁器性の蓋碗を利用するのがお勧めです。

蓋碗を温めてから、3g程度の茶葉を入れます。[火共]焙緑茶の特徴は、その香りにあります。香りは揮発性。したがって、まず1煎目は、熱湯を少し蓋碗に注いで、香りを愉しみましょう。エグミを感じるひとは、この湯を一度捨て、その後やや冷ました湯(80~85℃程度)のお湯を注いで、3分間蒸らして飲むのがお勧めです。もちろん、一煎目の少量の湯に湯を継ぎ足すことも可能です。

冷めると、ほのかな緑茶独特の甘味がする。すこし冷めてから飲んだほうが、味わいが豊かになってほのかな甘味も感じることができます。

小さく揉捻されている芽のお茶ですから、さらに2煎から5煎を愉しむことが出来ます。煎を重ねると、香りと味わいが次第に落ち着いてきます。香りもまろやかになり、このお茶特有の深入りしたような緑茶の香りが口の奥に広がります。



見た目も愉しませてくれる



夏は、冷茶にして飲むのもお勧めです。

栗の香りに喩えられるほのかな香ばしさと、何煎淹れても飽きのこないすっきりとした味わい。透き通った金色の水色。すがすがしい香りは、中国のみならず、世界中で人々に愛されています。

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます