町家を改修する
「好日居やってます」の看板
実は、この好日居、入り口に小さく「好日居 やってます」という札が下がっているだけ。気をつけていないと通り過ぎてしまうような、普通の町家なのです。
建築関係のお仕事をされていたオーナーの横山晴美さんが、ひょんなことから借りることが出来た大正から昭和初期頃に建てられたと思われる古い仕舞屋(しもたや)を、たくさんの知人友人の手をかりながらこつこつ改修したのだとのこと。
土壁や石にこわだり、自らの手で壁をぬるなんて、なかなかできません。しかも、多くの友達が彼女のために駆けつけてくれる。そんな関係もうらやましいと思いつつ、まずは、この空間を楽しんでしまいたいと思うお店なのです。
さて、門を入ると、突き当たり右手に町家らしい玄関があり、そこで靴を脱ぎ、店内に入ります。
光が差し込む北側の洋間
玄関右側には古いガラスのはまった窓のあるちいさな洋室がひとつ。
左に入ると清楚なキッチン横のカウンター席、そこを通り抜けると中央に大きなテーブルのある居間がありました。
大きなテーブルのある居間
さらに奥南側、庭越しにこぢんまりと大谷石の間。庭をみながら、お茶をのんびりと楽しめるスペースになっています。
どの空間も非常にシンプルでいながら、町家の雰囲気を最大限活かした造りになっています。
どこに陣取ろうか、迷うことしきり。どの空間でも、こころからほっこりできることでしょう。