海風號で出会った倣古壷
香港から持ち帰った茶壷たち
さて、こんな倣古壷を扱う中国茶専門店はいくつかありますが、東京東麻布にある「海風號」で素敵な倣古壷に出会いました。
海風號は、中国にある骨董品店かと思うくらい異彩を放った中国茶専門店。マニアにはとても居心地のよい店としても知られています。
オーナーの設楽さんは様々なネットワークを駆使して、中国本土や香港などから様々な茶壷を仕入れて持ち帰り、非常にリーズナブルな価格で販売しています。
年末年始を香港で過ごした設楽さんは、なかなかめぼしいものに行き当たらず、しかも価格が急騰していたり、さらに行き付けの茶道具屋が2軒ほど跡形もなくなっていたそうで、「香港人はお茶が嫌いになったのか」と思うほどだったそうです。
それでも、今回も２０個ぐらいの茶壷を仕入れてこられました。
海風號の様々な倣古壷たち
民国時代の漢方壺（角型の茶壷）やとってなどがぷっくりとした綴球壷（つまみ、壺蓋，壺の本体３つが球を串在にしたように並んで見える様を形容した）、そしてオーソドックスな形の水平壷（早期壷）など、いろいろな茶壷が並んでいます。
今回仕入れてきた中には残念ながら倣古壷はありませんでしたが、海風號の棚の中に「あったあった」とついつい手に取ったのが、やはり倣古壷。大きさも形もなかなかリーズナブル。こういうのに出会うと、やはり「欲しい！」と思ってしまいます。
この倣古壷は、現代の作品。180ccの手ごろの大きさ。同じような大きさのものが数個。微妙に色合いが違うのも面白いところです。
顧景舟の大振りな倣古壷（海風號所蔵）
実は、海風號には、ほかにも倣古壷が並んでいます。商品としての倣古壷もありますし、もちろん非売品のカウンターの陳列ケースに並んでいるものなど、いろいろ。
2007年11月にはなんと程壽珍の倣古壷を連れてきた設楽さん。これで安渓鉄観音を煎れて飲んだというのだから、それはもうなんというか、そんな贅沢一生に一度してみたいものです。残念ながら、この程壽珍は、すでに買われていってしまったそうですが、いまならすばらしい顧景舟の大振りな倣古壷と出会うことができます。
目の保養だけでも海風號に行く価値は大いにあるという感じです。この週末、海風號で素敵な倣古壷に出会いませんか？
海風號
住所：東京都港区東麻布1-29-20
電話：03-5575-0805／Fax.03-5575-5120
営業：12:00～20:00
定休：月曜・祝日
E-mail goodtea@kaifugo.com
ＨＰ：http://www.kaifugo.com/
海風號電脳商城
http://www.kaifugo.com/store/
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