男のこだわりグッズ/グッズ関連情報

海風號の「漢瓦壺」とiittalaの「HotCool」 男の茶道具をセレクトする

かつて、茶道具を持つことは大人の男の嗜みでした。「お茶」は日本でも中国でもヨーロッパでも「男の趣味」の一つでした。そこで、現代に通用する男の茶道具をセレクトしてみました。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


大人の男の茶器が見つかる「海風號」

海風號茶壺+茶葉とイタッラHotCool

煙草の火は自分で点けるように、酒は実は手酌が一番美味しいように、お茶も飲みたい時に自分で淹れる美味しさを覚えると、お茶の魅力が一段と増すものです。中国では、文人達は、自分のいわゆる「マイ急須」を持っていて、それを愛用していたと言います。

中国茶の急須は「茶壺」と呼ばれていて、中でも釉薬を使わずに焼き上げたものは、お茶を淹れれば淹れるほど、その表面がしっとりしてきて、艶も増し、お茶も美味しく入るようになると言います。ガイド納富が実際に試してみたところでも、なぜ、そうなるかは実際の所は不明なのですが、確かに、見た目もお茶の味も間違いなくアップします。革モノを長く使うと、柔らかく艶やかになっていくのに似ています。

ただ、中国茶の道具は、やたらと小さくて女性的なモノが多いのが現状です。一つ、マイ急須を持ちたいと思っても、大人の男が使うに足るモノが見つからないという人も多いと思うのです。そんな中国茶業界にあって、大人の男向きの茶器やお茶を扱っているのが、東麻布にある海風號というお店です。

扱いやすさとデザイン性に優れた「漢瓦壺」

海風號「漢瓦壺」10,000円 「茶葉」2,000円~

海風號には、文化大革命の頃や中華民国時代の茶壺(中国茶用急須)がゴロゴロと並び、どれも実用品であると同時に、骨董美術的な価値もある凄いものです。ただ、その手の古い茶壺は普段使うには多少クセもあり、中国茶に嵌まった後での道具という感じです。

そこでオススメなのが、海風號の店主設楽光太郎さんがプロデュースして作った海風號オリジナルの茶壺。「漢瓦壺」という伝統的なデザインをベースに、男性が一人から二人でお茶を飲むのに最適な大きさで作ったものです。使われている土は団泥と言う黄色い土で、使い込むと使い込んだヌメ革のように飴色になっていくそうです。

この茶壺は、円柱状で蓋をとると中が見渡せるため、茶葉の量も分かりやすいし、茶葉を捨てたり洗ったりするのも簡単。蓋をあけて、茶葉をバサバサっと適当な量入れて、熱湯を注いで30秒くらい置いて、コップに注ぎます。それだけで美味しいお茶が入ります。もちろん、茶葉も海風號で買っていきましょう。お茶の選び方は、店主の設楽さんに好みを伝えて選んでもらうと良いでしょう。

この使いやすさと洗い易さ、そして、適当に淹れても美味しいお茶が入る簡単さは、正に男の道具。形も、直線を多用したデザインで、女性的というより、機能美を感じさせる質実剛健なムードです。

漢瓦壺と合わせるならiittalaの「HotCool」

iittala「HotCool TEA」1,470円/1個(税込)

マイ茶壺を手に入れたら、お茶を飲むためのカップ、つまり茶杯もお気に入りを入手したいものです。しかし、前述したように中国茶用は小振りのものが多いのです。また、薄くて口当たりが良いものが「良い茶杯」だとされていて、繊細な作りのものが多いのです。

出来れば、漢瓦壺とのデザインの相性が良く、沢山入ってゴクゴク飲めるカップが望ましい所です。かといって、ただのマグカップでは味気ないですね。また、ガイド納富としては、大人の男のカップには把手が付いていない方がカッコよいし、使いやすいと思っています。

iittala社の「HotCool」そんな条件に合うカップです。薄くて軽い耐熱ガラスのカップで、写真のものはティー用(340ml、1470円)というもの。他にサイズ違いで、カプチーノ用(270ml、1365円)、ラテ用(400ml、1575円)があります。漢瓦壺に合わせるなら、ティー用かカプチーノ用が良さそうです。

薄い耐熱ガラスを使いながら、ジャケットを使うことで、中が熱くても冷たくても普通に持って、ゴクゴクと飲むことが出来ます。そのジャケットが同時にデザイン上のアクセントにもなっていて、見た目も魅力的です。ジャケットは外側がプラスチック、内側がラバーで出来ていて、滑らず、持ちやすい良く出来たジャケットなのです。

ガラスは薄くて軽く、スタイルも良いので中に入れる飲み物を選びません。熱々の中国茶も良いですし、夏場のビールや冬場のホットウィスキー、コーヒーからフルーツジュースなどなど、好きな飲み物を入れて楽しめます。二個単位で買うとキレイな箱も付くので、ギフトにも使えます。ガイド納富も愛用していますが、このカップ、本当に使いやすくて、何を飲むのにもコレを出してしまうほどです。


ガイド納富の「こだわりチェック」

例えば、中国茶を漢瓦壺で淹れるなら、右の写真のように、iittalaの「HotCool」に茶壺を突っ込んで淹れると、最後の一滴までお茶を注げるし、手を離せるし、他に道具が要らないし、何より簡単でしかもちょっとワイルド。茶壺とカップのサイズのバランスも良く、机の隅でも美味しいお茶を淹れることが出来るわけです。この淹れ方が出来るのも、このコンビのサイズバランスの良い所です。

また、iittalaの「HotCool」は耐熱ガラスなので、例えばカップには氷をいっぱい入れて、ちょっとだけ濃いめに淹れたお茶を上から注げば、アイスティーを作るのも簡単。電子レンジにだって入れられます。食器洗い機にも入れられます。漢瓦壺の方は、お茶を淹れた後は茶葉を捨てて、中をざっと濯ぐだけでOK。メインテナンスが簡単なのも男の道具という感じですね。

漢瓦壺とHotCoolカップの組み合わせは、一人でお茶を飲むのにも、差し向いでゆっくりとお茶するのにも最適のコンビ。こういうセットが一つあると、いつものティータイムが、ぐっとグレードアップします。漢瓦壺が品切れにならない内に、是非、買いそろえておくことをオススメします(実際、既に漢瓦壺の紫砂バージョンは売り切れていますから、購入はお早めに)。


<関連リンク>
中国茶用の急須や茶葉を買うなら海風號で(通販もあります)
iittalaの「HotCool」の購入は、こちらから
中国茶について詳しい情報が欲しいなら、AllAboutの中国茶ガイドサイトで
ガイド納富の中国茶BLOG「Drinkin' Cha」もよろしく
男のマグカップについての記事も参考にしてみてください

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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