中国茶/中国茶の基礎知識

中国茶の分類:六大分類(2)(5ページ目)

中国茶の分類の基本、六大分類の第二回目です。基礎の基礎ですから、これから中国茶を学びたい人は必読です。

執筆者:平田 公一

茶外の茶

苦丁茶(広東省)
カメリアシネンシス以外の植物の葉などを茶葉のように製茶したものや、乾燥した果物などを混ぜた茶など、様々な茶がありますが、多くが健康茶として利用されています。

茶葉以外のものを利用したもので、代表的なものに羅漢果茶、蓮芯茶、苦丁茶があり、苦丁茶は大葉冬青(そよこ)科の植物で、 「富丁茶」「野生一葉茶」「一叶茶」「一叶苦茶」とも呼ばれています。歴史的には比較的古い茶で、炭鉱で働く工夫を眠らせないために飲ませたなどという言い伝えもあります。

非常に苦く、この茶の一種の一葉茶などは、香港で烏龍茶のコクを出すために、微量を烏龍茶とともに煎じて利用されてもいます。

老鷹茶(四川省)
茶葉を使う茶外茶には、八宝茶や虫糞茶、柚茶などがあります。

八宝茶は、北西地域の茶葉を利用し、そこに様々な乾燥果実などを混ぜた菓子のような飲料で、涼茶とも呼ばれます。

虫糞茶は茶葉だけを食する蚕のような幼虫の糞を集めたもので、一見グロテスクに見えますが、味わいはプーアル茶のような感じです。

また、柚子茶は、大型の中国福建省産の柚子の上部を丸く切って、中の果実を全部取り出し空っぽになった柚の中に烏龍茶やその他のお茶を詰め込み乾燥させたものです。

発酵度:-
香 り:-
代表茶:苦丁茶、八宝茶など


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