紅茶
祁門紅茶(安徽省) |
工夫紅茶、小種紅茶、紅砕茶に区分できます。
工夫(コンフー)とは丁寧に時間と労力をかけ作る紅茶という意味で、高級紅茶の代名詞のようになっています。手間がかかるだけあって、生産量は少量で高価です。中国を代表する紅茶の多くは工夫紅茶であり、安徽の祁門紅茶は世界を代表する紅茶といえます。このほかにも、雲南省の[シ眞]紅(ディエンホン)、四川省の川紅(センコウ)、福建省の三大工夫(「坦洋」「政和」「白琳」)などが有名です。
川紅(四川省) |
また、紅砕茶は、紅茶の茶葉を小さく裁断した茶葉で、製法は工夫紅茶の工程を簡素化したものが主流で、大量生産されティーバッグなどにも利用されています。広東省の英徳紅茶がこの代表です。
「紅湯紅茶」が特色で、華南地方の人々にとっては日常茶です。しかしヨーロッパなどとは違って、ミルクや砂糖はいっさい用いなく、これを中国風に味わうのなら、茶壺(急須)を利用し、そのままストレートで飲むのがよいでしょう。
発酵度:全発酵
香 り:花、果実
代表茶:祁門紅茶、[シ眞]紅、川紅、英徳紅茶など