気軽にお茶を飲むために
しかし、そのように淹れたお茶を飲める時間は、そうそう取れるものではありません。休日の昼下がり、自分の自宅でゆっくりと自分の茶器を利用して淹れるときや、仲のよいお茶仲間とちゃんとした場所で茶藝を楽しむとき。
そのような特別な時間でないと、最も適したお茶を楽しむことが難しいのかもしれません。
でも、そうでない大多数の時間の中私たちは生活しているわけで、だからこそ、そんな日常の生活の中でこそ、手軽に美味しいお茶を飲みたいですよね。
たとえば、会社のオフィスで美味しいお茶を飲みたいとき、皆さんはどうしていますか?
茶壷を持ち込むことも、蓋碗を持ち込むことも、選択肢としてはあるかもしれません。中国茶ガイドひらたも、実はそんなことをしていた時期がありましたが(笑)、でも、日常生活では現実的ではありません。
[男のこだわりグッズ]ガイドの納富さんが書いた『drinkin' cha』では、いろんな人のミニマム茶器などが紹介されていますが、そんなミニマムな茶器でもおいしいお茶は淹れられるのです。場所を問わずにミニマムでお茶を飲む方法として、たとえば「茶漉し付きのマグ」とか「タンブラー」とか、そんなものが利用できます。
でも、今回はあえて究極のミニマム仕様で、身近に美味しいお茶を楽しんでしまいましょう。