中国茶のトレンドの先端を走ってきた香港。いつの間にか台湾にそのトレンドが移行していました。でも、そんなトレンドを逆手にとって香港でも台湾風の茶藝館がオープン。そんないくつかの茶藝館の中で、一番元気な緑與茶藝館をご紹介します。

▼ 香港なのに台湾風?
香港でお茶を飲むといえば、飲茶で出されるプーアール茶や寿眉、そして茶荘の店頭で試飲させてくれるしっかりと焙煎が施された鉄観音やを思い起こしてしまうのですが、そんな香港にも茶藝館が増えつつあります。むしろいままでお茶の飲める茶館が多くなかったというのが不思議なぐらい。

台湾式の素敵なお店が増えつつあるのは東京だけではなく、中国茶が好まれる地域共通のことのようです。香港では銅鑼湾にある「邀月茶館」などが台湾風の趣を凝らしたお店の先駆けとして知られていますが、このようなトレンドがさらに香港で進展しているように思われます。

そんななかでも、とても素敵な台湾風茶藝館をAAJ香港ガイドの矢澤さんが教えてくれました。それが緑與茶藝館。すでに矢澤さんがこのお店のことを紹介していますが、さらに突っ込んでこのお店の魅力を紹介してみましょう。

解りにくいのですが、階段の前の天井にはこんな看板が出ています。これを目印に!
▼ 広い店内はすっきりと
緑與茶藝館は、尖沙咀のメインロードであるネイザンロードを北上し、九龍公園のところで金馬倫道を右に入り、2ブロックぐらいいった左手のビルの二階にあります。意識して歩いているとすぐに見つけることができますが、このお店を探すんだという意思がないと、ちょっとわかりにくいかもしれません。

新星茶荘」というちょっと新しく明るい茶荘まで行ってしまうと行きすぎです。少しもどってください。2階に上る階段手前の天井に、ちょっと解りにくいのですが、看板が出ています。これを目印に階段を上がると、立派な入り口が現れます。

店内に入ると、思いのほか広い店内が目に飛び込んできます。お茶や茶器が陳列されているスペースと、お茶が飲めるスペース、試飲スペースなどが整然と区別されていて、とても清潔感のあるお店として仕上げられています。ありがちな台湾風のデコレーションはあまり見受けられませんが、それでもとても居心地の良い空間がそこにはありました。

 

 


とても明るい林さんです。広東語、中国語、英語も達者なので、コミュニケーションはとてもスムーズ。
▼ オーナーの林さんは台湾贔屓
お店には、普[シ耳]が目につきます。これは他の香港のお店とほぼ同じ。他のお店と違うのは、その品揃えの多くが台湾のお茶であることでしょう。高山茶から東方美人、そして最近作られるようになった貴妃茶まで、その品揃えはなかなかのもの。高山茶の種類も様々で、かなりのこだわりよう。

それもそのはず、まだお若いオーナーの林さんは大の台湾贔屓。台湾へ頻繁に飛んでは、現地の茶荘や茶人と交流を深め、様々な情報を持って帰ってきています。

窓際の席に腰を下ろし、茶譜を開くとそこにもこだわりの台湾茶があれこれと並んでいました。