中国茶/中国茶関連情報

お茶会の開き方(3ページ目)

「お茶会って、いろんな事考えなくちゃならないから大変!」たしかに、考えることは多いのですが、基本を押さえれば、あとはヴァリエーション。考えることを逆に楽しまなくっちゃ♪

執筆者:平田 公一

お茶の出し方

さて、最後に考えなければいけないのは、どうやってお茶をサーブするかということです。これには、大きく分けて3つの方法があります。

1.主人(客を招く茶人)が茶を入れて、客にサーブする。
2.客にも茶を入れてもらう。
3.主人も客もなく、それぞれの蓋碗で楽しむ。

恐らく、茶会というと、1のスタイルが基本になるでしょう。比較的フォーマルな場合にこのパターンを採用します。主人が茶を出す場合、食事を取った場所で、引き続き茶を飲むか、あるいは、別の場所に移動して茶を飲むかを考えましょう。お茶を淹れている間は、お招きしたお客さまとの会話が途切れることも在ることに留意しながら、どのような形で茶を淹れる席を用意するかを先ず決定します。茶を主人が淹れる場合は、茶杯は全て主人の前に集めておいて、茶を注いだ後、お客さまに出すのが基本です。2煎目からは、茶海に茶を注ぎ、その茶海を回すこともあれば、小人数の場合は、再度、主人に茶杯を戻してもらうこともあります。一度戻す場合は、誰が飲んだ茶杯であるかを主人はきちんと認識しなければいけません。

パターン1の利点は、自分が大好きなお茶を自分で淹れてサーブできるということです。水にこだわり、湯の温度や茶葉の量にこだわって、極上のお茶を飲んでいただきたい場合に、ぜひ、このスタイルがお勧めです。

しかし、折角のお茶だから、淹れる楽しみも共有してもらいたいという場合は、茶席をお客様にも明渡して、淹れていただくことも可能です。お茶の淹れ方を知らない方には、簡単な中国茶教室のような形で淹れていただくことをお勧めします。これによって、お招きしたお客様にも、中国茶仲間になっていただけること間違い在りません。

同じように、お茶を淹れていただく場合でも、それぞれのテーブルに簡単に工夫茶器のセットを用意することも出来るのです。例えば、お客様の好きなお茶を持参してもらうような形式のお茶会の場合は、参加人数にもよりますが、台湾の無我茶会の茶会形式が参考になります。無我茶会では、茶杯を4つ用意しておき、自分を含めて、左隣3人にお茶を提供します。こうすることにより、多くの人が多くの人の淹れたお茶を楽しむことが出来る仕掛けになっています。

最後に、パターン3の主人も客も、同じように話しに興じるために、予め用意しておいた蓋碗だけを使って、お茶を楽しむパターンです。このパターンは、既に、「中秋節にはお茶会を」で紹介した極力「茶を淹れる」手間を省く形態です。このために、蓋碗を利用して、お茶を淹れることを基本にすれば、あとはお湯があるだけでOKですから、他に部分に主人が注力できるわけです。この場合は、良い茶葉で勝負しましょう。

そのほかにも、比較的広い会場の場合は、ガラスコップに緑茶や茉莉花茶を入れて、湯を注ぐというサービスでも十分お茶を楽しんでもらえると思います。

基本的には、テーマとお茶の組み合わせ、そしてサーブのし方を考えれば、あなたも素敵な茶会をコーディネートできること間違えなし。いろんなテーマでお茶会を楽しんでみてください。

関連お勧めサイト
 無我茶会
 台湾のお茶会集団のサイトです。
 (中文フォント/BIG5)

 DOLCE VITA
 福田典子さんのテーブルコーディネートサロン♪



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