パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

パンとエスプレッソと(表参道)

4月にオープンした「パンとエスプレッソと(BREAD,ESPRESSO&)」はバリスタの國友さんがプロデュースした日本のバール。パン職人の櫻井さんがつくるパンと共に、普段の毎日に小さな感動をもたらしてくれます。

清水 美穂子

清水 美穂子

パン ガイド

2001年より、美味しいパンのある日常の愉しみ、パンとそれをとりまく人々の物語など、bread+something good(パンと何かいいもの)をテーマに執筆。興味があるのは職人の仕事と伝統文化。パンを愉しむ企画のコーディネイト、執筆多数。雑誌、書籍にて活動中。

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パン屋さんとバール

この4月、神宮前にオープンした「パンとエスプレッソと(BREAD,ESPRESSO&)」はその名の通り、本格コーヒーを愉しめるバールにパン屋さんを併設したお店です。というより「パン工場の脇にバールがある、という感じでしょうか」と、にこやかな笑顔で話してくれたのはバリスタの國友栄一さん。立派な設備で焼かれるパンはホテルやレストランへも卸されているのだそうです。

月に一度の豪華なディナーもいいけれど、パンとコーヒーという毎日のものの素材や質にこだわることにこそ、本当の意味での贅沢があるのでは。そんな気持ちで國友さんはこの店をプロデュースしました。

テラス8席を含む26席。オープンエアも気持ちがいい
ラ・チンバリのエスプレッソマシン

ほんとうにおいしいパンやコーヒーは、小さいけれど確かな幸せ。日常生活に小さな感動をもたらしてくれるものです。

國友さんは言います。「日本にあった、日本のバールをつくりたいんです。コーヒーをよりおいしく飲んでもらう日常的な空間をつくっていきたいですね。バールをパン屋さんと一緒にすることで、間口が広がり、より多くの人に来てもらえるかもしれないと思っています。そうしたら、”小さいけれど確かな幸せ”を感じてもらえる頻度も高くなるでしょう?」

國友栄一さん、バリスタの皆さん。シンプルな制服はFACTOTUM。

「パンとエスプレッソと」でパンを焼いているのはドンク出身、ミクニ丸の内で修業の後、伊豆のオーベルジュや今はなきミディアミディなどでシェフを務めた櫻井正二さん。 國友さんが「日本のバールをつくりたい」といえば、櫻井さんは「日本のパンをつくりたい」という人。「パンとエスプレッソと」はイタリアやフランスから、コーヒーやパンのファッション的な雰囲気を持ってきたわけではない、本質を感じるお店です。

パン職人、櫻井正二さん


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