2007年3月に開催された、パン業界で働く女性のための会クラブ ド サントノーレ蜂蜜をテーマにしたセミナー後編は、「はちみつ専門店ラベイユ」の白仁田さんのお話です。覚えておくと、パンと蜂蜜を合わせるのが楽しくなります。

蜂蜜とパンのコーディネート

まずは以前、はちみつ専門店ラベイユの取材でもご紹介した蜂蜜の種類をおさらいしておきましょう。

白仁田さんのお話によれば、 蜂蜜は草花、樹木、ハーブ、フルーツ、ナッツ、百花蜜、甘露蜜の7種類に分けられます。今回はその7種類が用意されました。(種類の説明

パンと蜂蜜をあわせるときに、覚えておくといいポイントは、「蜂蜜とパンは基本的に色の濃淡を合わせれば相性が良い」ということでした。白いパンにアカシアやクローバー、黒いパンに栗や森などです。( フランスパン友の会のセミナー参照)

また、ナッツのパンにナッツの、ドライフルーツのパンにフルーツの蜂蜜、というのも好ましい取り合わせです。

今回用意されたのは下記の写真の蜂蜜でした。

左上から時計回りに栗(ナッツ)、ひまわり(草花)、オレンジ(フルーツ)、プロヴァンス(百花蜜)、アカシア(樹木)、ラベンダー(ハーブ)、甘露蜜(甘露蜜)。



前回ご紹介した 蜂蜜に合うパンで、バゲットには「ひまわり」「プロヴァンス」「オレンジ」、カンパーニュには「ひまわり」や「森」、セーグルには「森」というのがおすすめの取り合わせでした。

蜂蜜の色、パンの色。それぞれの色を目安にいろいろ試してみるのも楽しいと思います。

蜂蜜はペーハーがヨーグルトと同様で、甘味のなかに酸味が隠されているのだそうです。だから酸味のあるパンやチーズに非常によく合うという興味深いお話もお聞きしました。

蜂蜜とチーズ

蜂蜜はチーズとのコーディネートも楽しめます。今回セミナー後のミニパーティでは下記の写真のチーズが用意され、実際に試すことができました。

軽い酸味のあるきめ細かなシャウルスAOC(左)、刺激がなくマイルドなブルーチーズ、フルムダンベールAOC(右)
左の写真:ナッツのような風味もあるルブロション・フェルミエAOC(左奥)、製造量輸出量フランス第1位の コンテエクストラAOC(右奥)、イタリアのフレッシュタイプ、マスカルポーネ(手前) 右の写真:チーズケーキのようなクリーミーな濃厚さのフレッシュタイプ、ブリア・サヴァラン

蜂蜜は一般的にブルーチーズなどのクセをマイルドに和らげより美味しくする効果があるといわれていますが、ほかにもさまざまな食べかたがありそうです。 今回とても美味しかったのがマスカルポーネに甘露蜜という取り合わせ。 コーヒーやナッツを思わせる香ばしさと酸味を持つ甘露蜜と、濃厚なマスカルポーネがティラミスを思わせる、こうしたパーティのデザートにふさわしい味わいでした。

毎回、製パン技術やレシピよりも、それがつくられる「背景」や、つくる人の「生きかた」を感じられる構成になっているクラブ ド サントノーレセミナー。今回も盛りだくさんの内容から一部をご紹介しました。

パンをつくる現場にいる人、パンの食事メニューを提案する人がこうした蜂蜜の楽しみを経験し、広げていくことができれば、そして一般の消費者もまた、日々のパンを自分で食材とコーディネートして楽しめるようになれば、日本のパン食文化はよりゆたかになっていくように思います。

【関連記事】

蜂蜜をテーマにしたセミナー前編

クラブ ド サントノーレ

【第一回】志賀勝栄さんに学ぶ

【第二回】いがらしろみさんに学ぶ

【第三回】ZOPF伊原やすともさん、りえさんに学ぶ

【第四回】柴田知実さん、松原祐吉さんに学ぶ

【第五回】ヤマサキユタカさん、白仁田雄二さんに学ぶ

【第六回】渡邉幸子さんに学ぶ
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。