パン/パン屋さん取材レポート(東日本)

ネオスタンダードの味の追求 アンジェリック ベベ(2ページ目)

昨年12月オープンしたブーランジェリ アンジェリックベベ。ホテル出身のシェフの焼くパンはどれもちょっと嬉しい驚きが。「♪」と目をみはってしまうその魅力をご紹介します。

清水 美穂子

執筆者:清水 美穂子

パンガイド

それではもうひとつだけご紹介しましょう。 ちょっと変わっていてお勧めなイーストパイ(フロマージュ)。
フランスパンの生地に少量のバターを折り込んだ塩味のチーズパイで、 ビールに合いそうな可愛い形のパンです。 パセリとチャイブを入れた(ハーブ)もあります。 (★これは2002年1月取材のパンです。)

このような、ベベだけのちょっとひと味違うところは、これから変動してゆくものなのでしょうか。

「昔から定番は更に洗練させて、新しいものは食材の組み合わせに気を使っています。 会社を辞め時間があった時、清水さんが一生懸命私のお店を作っていてくれた時(※注) 図書館へ行き、日がな一日本を読んでいました。その中で、ジョエル・ロブションのシンプリーフレンチという本に 『フランス人の大好きなジャガイモをもっと洗練させた料理にすれば絶対受ける』とあったので、 日本人の大好きなメロンパン、カレーパン、あんぱんを私流にアレンジしてみました。 当店人気のパンは、その3つです。
ちょっと意外で驚いているのは、バゲットやライ麦パンも良く売れていること。 地域的にこの2点はダメかな?と思っていたので・・・。」

あんぱん、メロンパン、カレーパンそれぞれにアンジェリックベベにしかない 魅力があることをお客さんはきっとわかっているのだと思います。
そしてやはり、あのバゲットの 素晴らしさに地元の人達もすぐ気づかれたのでしょうね。連日盛況の様子です。

これからの計画、夢などは?
「増産とかは今のところ考えていません。一人でやるのが性に合ってますから・・・。 これからも美味しい!と言われるような、ネオ・スタンダードなパンを作り続けたいと思っています。 お料理とお菓子をパンと共に販売できるような事が出来たらとか、二つの要素を取り入れた商品展開が出来ればな~と思っています。」

通りかかったら覗かずにはいられないような可愛らしいお店です。
パンはしっかりとした本格派、でもどれも何か「♪」と感じる新鮮味があります。 これからもスタンダードを守りながら洗練されてゆくであろう、楽しみなベーカリー。地元の人がすこし羨ましいのでした。

【関連記事】NEW!
アンジェリックベベの一周年 (ベベのその後をレポート)




ブーランジェリ
 アンジェリック ベベ


東京都北区豊島6-8-8
TEL 03-3927-0150
10:00~19:00
日曜祭日定休
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます