体を直線的に前進させる動きと意識

ラインに対して平行に践む。両足の幅の開きはこの程度まで。(走っていれば前後にもっと開いているのは当然)
ラインに対して平行に践む。両足の幅の開きはこの程度まで。(走っていれば前後にもっと開いているのは当然)
次に、脚の前方への運びです。両体側を軸にする走法、2軸走法を行うときに体軸を真っ直ぐにしていれば、脚は直線的に前方に振り出されるのではなく、わずかに弧を描きます。骨盤の付け根を脚の付け根と思って脚を長く使うのはいいのですが、あまり長く使うことにこだわると、骨盤のひねりが大きくなります。足は一本のラインの上を踏んで前進することになります。

しかし、これはアシの動きは弧を描くので移動距離が長くなってしまいます。長くなれば時間もかかります。それに弧を描くと遠心力が働きますから着地時の力が内側に向かい、一歩ごとに進行方向がクロスしてしまいます。

そこで、腰の捻りはほどほどにします。両足の着地点をつないだラインも重ならずに平行線になるくらいが良いようです。その幅は道路の白線の両側がそれぞれの足の中心線のやや外側になるくらいといったところでしょうか。これより広いと脚を長く使っていないといえるかもしれません。

また、間隔が広がると着地時の体重移動が左右に大きく移動し、体を前方に移動させる上で妨げになります。常に「体を直線的(最短距離で)に前に移動させる」という基本に基づいた体の使い方が大事ですし、意識も保つようにします。

オーバープロネーションやがに股は矯正する

足の着地はかかとから爪先まで進行方向に向かって真っ直ぐに向きます。かかとは接地しますが、体重はかけません。体重がかかる最初の接点はフォアフット(前足部、足のアーチ部より前方)です。そこから爪先に向かって真っ直ぐに重心を移動させます。

このように真っ直ぐに体重を移動させることは、故障を予防する上でたいへん重要です。オーバープロネーションなどで足首を捻るような着地をすると、バランスを取るために着地時に体重が膝に真っ直ぐに乗りません。オーバープロネーションの場合だと、膝の内側に大きな力がかかります。このことから、膝関節炎、長径靱帯炎、半月板損傷など、膝や周囲の故障を多発します。

サブスリーを達成するには、スピードも付けなければならないし、練習距離も伸ばさなければなりません。膝にかかる負担も大きくなるのです。オーバープロネーションは矯正し、かまぼこ形になった道路端を走らないなどの注意が必要です。

トラック出身のランナーには前足部で地面を引っかくように着地するフォームの選手がいますが、これはスパイクを履くことが多かった名残です。そのフォームではとてもフルマラソンは走りきれません。

次回のサブスリー育成講座では、足の振りに関する補強運動を紹介したいと思います。



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