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2~3月「フルマラソン失敗」防止の天気対策(3ページ目)

2~3月のフルマラソンでは、天候がレースを左右することが多くあります。スタート時だけでなく、後半の天候まで予想してレース対策を立てましょう。開催日が変更された東京マラソンも要注意です。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

さまざまなケースを考えた着方を

3/22に実施の東京マラソン2009は曇りで小雨もぱらついたが、気温は15.3~16.4度の温かさで中盤以降のランナーにはラッキーな天候に
3/22に実施の東京マラソン2009は曇りで小雨もぱらついたが、気温は15.3~16.4度の温かさで中盤以降のランナーにはラッキーな天候に
東京マラソンに限らず、天気の大きな変動がある2~3月のマラソン大会に出場するときには、こうした天候の変化を頭に入れてウェアリングプランを考えましょう。

上から順番に説明すると、まず、頭には雨除けにも陽射し除けにも重宝なキャップが便利です。向かい風の時はタンを後に前後逆に被ります。

アームウォーマーが調節に便利

長袖は、暑くなったときに対応しにくいので、半袖シャツ+アームウォーマーで調節するのが便利。サブスリーを狙うなら寒くなければランシャツ+アームウォーマー。

天候回復が遅れそうだったらビニール袋を捨てない

スタート時の寒さしのぎには、ビニール袋を被って待機そして、スタート。雨が降り出しそうな予報なら、後半スピードダウンが予想されるランナーは体が温まってきてビニール袋を脱いでも、後半再度被ることを考えて捨てずにとっておくこと。

ビニール袋を被るのがかっこ悪いと考える方は、ナンバーカードが透けて見えるウインドブレーカーも発売されているので、それを利用するといいでしょう。薄手なので、脱いだときに体に巻き付けたり袈裟懸けにして走っても、以前のウィンドブレーカーより走りへの影響を減らしています。

スタート時からフィニッシュまでミゾレなどという最悪の天気が予想されるときには、ゴアテックス素材など防水透湿性能を持った素材のウエアで走ると相当に楽です。

手袋の下に家事用ポリ手袋

手袋は一般的なランニング用グローブでいいかと思いますが、気温が5度以下というような寒さが続きそうな時には、厚手で手首まで長さがあるようなタイプを選びます。寒さに手がかじかんしまうと、給水のカップや食べ物もつかめなくなります。手が冷たくなると腕振りも悪くなります。

大会では、給水時に手袋を濡らさないようにしますが、雨になればそういうわけにもいきません。ときおり雨模様となった昨年2009年の東京マラソンでは、友人から手袋の下にアンダー手袋として、家事用の薄いポリ手袋をすることを薦められて試したところ、具合がよかった経験をしました。お試しください。

ロングタイツも「厚い」「薄い」で、はき分けを

半袖シャツにアームウォーマー+タイツが3時間30分くらいまでのランナーの基本アイテム
半袖シャツにアームウォーマー+タイツが3時間30分くらいまでのランナーの基本アイテム
下はサブスリー狙いならランパン、3時間30分までならハーフタイツ、それ以上なら七分丈~ロングタイツがいいと思いますが、これも気温次第。タイツにも厚手生地を使用したタイプと、放熱性の良いタイプがあります。気温が10度を越えそうなら放熱の良いタイプを選びましょう。

穴あきシューズ、雨天は不可

シューズは、そのランナーの走力によりますが、これは止めた方がよいと思われるのは、雨天時にソールに放熱用の穴が開いたタイプを履くこと。すぐに足の裏から冷たい水が浸透してきて不快でもあり、足を早くから冷やし過ぎてしまい走りにも影響してしまいます。雨が強ければどんなシューズを履いても濡れるのですが、徐々に濡れてくれた方が精神的には楽です。足が温まってから濡れるので足が冷えすぎることもありません。

早めに準備し、忘れ物をなくせ

この時期の大会出場は、いろいろなケースが考えられ、通常より準備する物も多くなります。逆に注意がそがれて、普段忘れないような忘れ物をしてしまうこともあります。通常よりも一週間早く準備を始め、万全の態勢で臨んでください。



<関連リンク>
気象庁 過去の気象データ検索
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東京マラソン、直前10日間でやるべきこと
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