ジョギング・マラソン/ランニングシューズ、ウェア、グッズ紹介・選び方

各社ランニング機能性タイツ徹底解説(2ページ目)

ランニング向けといっても機能性タイツの「機能」はさまざま。今回はタイツの機能をそれぞれメーカーごとに細かくみていきます。タイツ購入時のガイドにしてください。東京マラソン完走への最終お助け手段!

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

トレランでは定番のCW-X

「CW-Xスタビライクスモデル」(15,750円) ハムストリングをサポートする弾性帯のラインが優美だ
「CW-Xスタビライクスモデル」15,750円 ハムストリングをサポートする弾性帯のラインが優美だ
日本でランニング用タイツを先導してきた製品といえばワコールのCW-X。ワコールといえば女性用下着メーカーのイメージが強すぎて発売当初はサプライズでしたが、下着の機能を考えれば下着メーカーがアスリート用タイツを開発することに納得がいきました。

一般的なタイツに比べると価格も高かったですが、その機能が認められて普及してきたのは皆さんご存じの通り。私が初めてはいたのは日本山岳耐久レース対策としてです。山耐もはじめのうちはランパンで出場していましたが、やたらにCW-Xを穿く参加者が増えて、試してみようかということになり。

感想はどうかというと、よい点と悪い点が功罪半ばしたかなと思います。保温、安定という面ではいいのですが、開脚時に股下が突っ張ります。パンツをしっかりと引き上げているときはいいのですが、次第にずり下がってくると登りの段差があるところなどで脚を高く挙げるときに突っ張ってしまいます。

レベル用途別3カテゴリーモデル

ランナー用に推奨されるのは、スタビライクスモデル。股関節と膝関節の安定性を第一に、これに加えてハムストリングや腓腹筋の筋肉サポート機能を持っています。

股関節分サポートを省いたのがエキスパートモデル。腹囲のある人は腰回りの伸縮性が少ないと締め付けられ、腹式呼吸がしにくくなります。そんな人にはエキスパートモデルがよさそうです。

スタビライクスモデルの機能に加えて、大腿部と腓腹筋の筋肉サポート力を強化したのがプロモデルということになるでしょう。

スタビライクスモデルとアシックス「TI Men's(W's)ロングタイツCF」との間で感じるのは、スタビライクスモデルの太ももの後とふくらはぎといった脚の背面部の筋肉サポート力です。ハムストリングや腓腹筋をを包みつつ持ち上げるように配された弾性素材。この大きな筋肉は過酷に使用し痙攣や肉離れも起きやすいところですが、その部分を保護してくれます。動きもスムーズ。プロモデルになるとこのサポート力がいっそう強力になります。

CW-Xのバリエーションモデル

スタビライクスモデルには、防風、保温性能を高めた冬仕様の「ウインド ブロック」もありますが、一般的なランニングには、オーソドックスなスタビライクスでいいでしょう。吸湿放散性に優れたクールマックスを素材としてしており、無風状態や放散能力が追いつかないような発汗でもしない限り、暑さを感じずに走れます。

またスタビライクスとプロモデルには膝下までのセミロングタイプが、プロモデルには膝上までのハーフタイプ、さらに短いショートタイプもありますが、初心者のフルマラソンということを考えるとロングタイプをおすすめします。

冒頭、開脚時に突っ張るといいましたが、スローランニングの開脚角度程度では気になることはありません。
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