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日本山岳耐久レース(山耐・ハセツネ)対策(6ページ目)

体力走力だけではない、知力も総動員して戦うのが日本山岳耐久レース(「山耐」「ハセツネ」)です。ひと月余に迫った2008年大会までに<抜け>をなくす最後のチェックを。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド

地図を読んでペース配分する

山耐コースは距離が長いだけに、路面コンディションは変化に富んでいます。心拍トレーニング方法を実践してみるで紹介したように、一定の心拍数を保って走れれば落ち込み少なく効率的なペースで走れるのですが、体に余裕があっても岩場ではスピードを出しようがありません。本来スピードが出せるような場所でも、夜間とあって見通しも悪く、どのくらいまでスピードを出して良いのか判断がつかないこともあります。

そこで、あらかじめスピードを出せるところを見極めておいて、スピードを出すところを決めておきます。その部分では心拍数も上がりますが、地形上スピードが出せないその前後は無理に速く走らずレスト区間とします。給水給食もその間に済ませておきます。

このスピードアップ区間は試走をして地図に書き込んでおきます。その部分を色分けしてもいいでしょう。地図は、主催者から公式マップも販売されていますが、昭文社発行の山と高原地図『奥多摩』にも、コースの一部を欠くだけで掲載されています。

国土地理院のサイト電子国土ポータルでコースの地図を見れば地形の様子をかなり詳しく知ることができます。2万5000分の1地図だとかなり広く大きくなってしまいますが、試走時は2万5000分の1地図で実際に走る場所とイメージを合致させておきましょう。

試走のすすめ

試走は絶対におすすめです。全コースを一度にというわけにもいかないでしょうから、半分ずつに分けてでも。それも無理なら三頭山からゴールまでの後半部分をそれも無理なら、三頭山から大岳の区間を。地図と引き合わせてどのような傾斜や路面状況なのか、急な下りではどの岩に足をかけるのか、というところまで覚えるつもりで試走をしてください。

八甲田山死の彷徨』(新田次郎著)という小説に、順調な天気の元でテストを行った部隊がそのつもりで本番に突入し壊滅するというストーリーがありました。試走は大変役に役立ちますが、山ではそれは参考情報でしかないことも頭に入れておきましょう。

なお、秋になるとスズメバチが攻撃的になります。黒っぽい服装ですと熊と間違えて攻撃すると言うことですから明るい服装で走ってください。入山時は登山届けを出しておくこともお忘れなく。

走力だけでなく、装備や知識もパワーになるのが山耐の面白いところです。ぜひ工夫して、ライバルに一泡ふかせてやってください。



<関連リンク>
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