体の機能を活発にする朝鮮人参
『生脈散』を構成する上から、朝鮮人参(オタネニンジン、ヤクヨウニンジンなどとも呼ばれる)、麦門冬(リュウノヒゲとかジャノヒゲと呼ばれる青い実をつける。ごく日常的に見つけられる)、五味子(韓国での夏の飲み物オミジャチャは五味子のお茶) |
朝鮮人参は体の機能を活発にする働きがあり、心臓を強化する強心作用や心肺機能を高め疲労倦怠を改善したり、筋肉を強化する作用も消化吸収の働きを活発化する作用があります。消化機能全般の働きを活性化するという作用機序です。
女性アスリートに必須 「血」を補う生薬
「阿膠というのは、ロバの皮のことです。山東省の阿県の水で作ったものが一番質がいいことから、そのまま生薬名になりました。阿膠にはコラーゲンが豊富ですが、鉄分も豊富。中医学では補血薬に分類されます。女性には貧血症状の方が多いですから、女性向けの漢方処方によく入ってます。有名なのはやはり補血作用でよく使われる当帰(トウキ)とセットで処方されている婦宝当帰膠とか、膠艾四物湯など。大棗はナツメのこと。大棗も鉄分が多いですから阿膠や当帰と一緒に使われます。生理の後は相対的に貧血になりますが、そんな日常において大棗と阿膠を一緒に蒸してよく食べます。薬を飲むという感じではなく、食べるという感じですね」