写真撮影/デジカメの選び方

初めてのデジカメお手入れ方法

デジカメにもたまにはお手入れが必要。「デジカメ超ビギナーシリーズ」11回目は初めてのデジカメお手入れ方法について。簡単に出来るデジカメお手入れ術を公開!

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

メンテナンスは不意な故障の防止にもつながります

デジカメもしばらく使っているうちに汚れがたまってきます。定期的にお手入れすることでデジカメを長く使うことができます。汚れを落とすだけでも不意な故障を防ぐことにもつながる大事なメンテナンスです。

「デジカメ超ビギナーシリーズ」11回目は初めてのデジカメお手入れ方法についてご紹介しましょう。


お手入れ道具を揃えよう

デジカメお手入れ
デジカメのお手入れに必要なキット類。写真にあるのは、レンズティッシュ、綿棒、レンズクリーナー、ブロアー

デジカメのお手入れをするには、まずは道具を揃える必要があります。最低限必要なデジカメのお手入れキットとして、次のようなものがあります。

・クロス布
・ブロアー
・綿棒レンズティッシュペーパー
・レンズクリーナー

上記のものはどれもカメラ店で入手が可能です。いつでも使えるようにカメラバックに常備しておくと便利です。

クロス布は、カメラ用に作られた目の細かい合成繊維布です。他にも鹿革のセーヌ布もあります。

ブロアーは、ゴムの膨らんだ部分を押すことで出る風で埃を吹き払うものです。

綿棒は一般に売られているもので併用可能です。

レンズティッシュぺーバーは、一般のティッシュペーパーとは異なり、ある程度拭いても破れません。一般のティッシュペーパーを使うと破れた紙のカスが細かい所に詰まらせる原因にもなるので使わないほうがよいでしょう。

レンズクリーナーは、レンズを拭くために作られた専用に液体クリーナー。布などに染み込ませて使います。

今回ご紹介するのは、主にカメラの表面についた汚れを落とすクリーニング方法を取り上げています。デジイチの画像センサー部分のクリーニング用のキットも販売されています。しかし、扱い方によっては傷などをつけてダメージを与えることもあるだけに、画像センサー部分の清掃は各メーカーのサービスセンターに依頼することをお勧めします

まずはレンズのクリーニングについてです。

 

レンズ表面の汚れを取ろう

 
デジカメお手入れ
レンズクリーナーは、レンズティッシュなどに染み込ませてから使います
 
デジカメお手入れ
レンズティッシュを使いレンズ表面の汚れを取ります

レンズ表面は、外部に常に晒されている箇所なので、汚れが最も付着しやすい場所です。また、大きなレンズの汚れはそのまま画像にも写り込みます。ですので、レンズ表面についた汚れは撮影中でもクリーニングする必要があります。

レンズ表面をクリーニングするには、クロス布またはレンズティシュなど目の細かいもので拭き取ります

直接レンズを触るものなので、布やティシュ自体が汚れてないか確認してから使います。レンズ表面の汚れが取れにくい場合は、レンズクリーナーをティシュなどに染み込ませて拭き取ります。

レンズクリーナーは、レンズだけでなく、ファインダーや液晶画面、設定パネル部分のガラス面の汚れを取るのにも使えます。

レンズクリーナーがない場合の応急処置として、レンズ表面にハァーと息を吹きかけ、曇らせて拭き取るという方法があります。ただし、息を吹きかけるとき唾液などをつけて汚さないように気をつけましょう。

次は、細かい箇所やブロアーの使い方を解説。

 

細かい部分は綿棒で

 
デジカメお手入れ
指で拭き切れない細かい箇所は、綿棒を使います。先の尖ったメイク用の綿棒が使いやすいです

布やレンズティッシュペーパーでは拭き切れない細かい箇所は、綿棒を使います。綿棒も先が丸いものより、メイク用の先がとがったもののほうが使いやすいです

そのまま綿棒で細部の汚れを擦って取り除きます。レンズ面の細かい部分は、綿棒にレンズクリーナーを染み込ませてから使ってもよいでしょう。

ある程度綿棒が汚れたら、新しいものと取り換えて使います。汚れたまま違う箇所を拭くと逆に汚してしまうこともあるので注意が必要。

 

ブロアーは、大まかに埃を拭き落とすために使う

 
デジカメお手入れ
ブロアーの風でボディ内部に埃を入れないように注意が必要

ブロアーは、レンズ表面やボディにたまった埃などを大まかに拭き落とすときに使います。

ただし、デジイチのレンズを外したボディ内部に使うときは注意が必要です。レンズを外したボディにブロアーでむやみに風を吹き入れると、レンズマウント周辺についている埃をボディ内部に入れてしまい画像センサーに付着させることにもつながります

レンズを外したボディにブロアーを使う場合は、ボディ内部に埃が入らないように吹き付けるようにします。また、埃が多く舞っている場所ではボディからレンズを外さない方がよいです。
 


今回ご紹介したお手入れ方法は簡単なものばかりですが、基本的なカメラのお手入れとしては、これらの方法で行えます。大事なカメラを長く使うためにも日頃のお手入れは欠かさないようにしたいものです。

「デジカメ超ビギナーシリーズ」は初めてデジカメを使う方を対象にしたシリーズです。これまでの記事一覧はこちらです。どうぞご参考に!

1.デジイチはコンデジと比べてここが違う
2.初めてのデジイチ選びの極意五か条
3.初めてでもバッチリ撮れるモードの選び方
4.ピント合わせで写真がうまくなる簡単テク
5.手ぶれを起こさないで撮影する方法
6.クローズアップ撮影はお花のマークで
7.初めての花火撮影、3つのポイントでOK
8.動物園のオリを消す裏ワザ撮影テクニック
9.初めての紅葉撮影ガイド
10.初めてでもきれいに撮れるイルミネーション

次回の「デジカメ超ビギナーシリーズ」もお楽しみに!

写真・テキスト 瀬川陣市
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