飛んでいるトンボの動きに合わせてレンズを向ける
素早く飛びまわるトンボにピントを合わせるのが難しいポイント |
トンボの動きに合わせてレンズを向けてピントを合わせるコツを早くつかむと撮りやすいでしょう |
ホバリングしているトンボも撮れるようになると、今度は飛んでいるトンボも狙ってみたくなるかもしれません。しかし、すばしこく飛びまわるトンボを撮るのは至難の業。それでも撮れないわけではありません。
飛んでいるトンボを見つけたら、その動きをじっくり観察しましょう。トンボは同じようなルートを何度も飛ぶことがあります。だいたいのトンボの飛行ルートをつかめたら、その中で撮影するポイントを決めてレンズを向けて構えます。
トンボが飛んできたらすかさずシャッターを切るのですが、このときに難しいのがピント合わせです。オートフォーカスでタイミングよくピントが合って撮れればいいのですが、一瞬の動きをする小さい被写体に対してオートフォーカスでピントを合わせるのはなかなかできません。
こういう場合は、置きピンという方法を使って撮ります。置きピンとは、ピントをある位置に定めておいて、被写体がそのピントの場所に来た瞬間にシャッターを切るというテクニックのことです。
トンボの飛行ルートを把握したら、よく通る場所にあらかじめピントを合わせてカメラを構えておきます。あとはトンボが飛んでくるのを待ちます。ピントを合わせている場所にトンボが現れたらシャッターを切って撮ります。
ちょっと難しいですが、何度も試すと撮れる可能性があります。
また、一眼レフカメラを使用する場合は、ピント合わせをマニュアル操作にして、トンボの動きに合わせて、手動でピントを追いかけるという撮影方法もあります。これは撮影の中でも最も難易度が高い手法といえます。ある程度、撮影に慣れているのであればこの方法で撮ってみるのもいいと思います。
トンボが飛びまわっている風景はとてもいいものです。周りの景色もうまく取り入れてトンボの写真を撮ってみてください。
写真・テキスト 瀬川陣市
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