旅先や学校行事、会社などで集合写真を撮る機会は意外に多いもの。

ただ並べて、「ハイ、チーズ!」と撮った集合写真にどこか不満気味な方にひと味違う好感度を上げる写真が撮れる簡単なポイントをご紹介しましょう。

学校の卒入式、サークル活動など、どんなグループでの集合写真でも応用可能な撮影方法です。広く活用してみてください!


並んで撮っただけの写真がツマラナイ理由とは

「集合写真なんて、並べて撮ればいいんじゃないの」、そう言われてしまえば、「それでもいいですね」と答えるしかありませんが、ただ並んでもらって撮った写真にどこかツマラナサを感じている方も少なくないかもしれません。

例えば、よくあるパターンでは、このような集合写真があります。

一般的な集合写真
一般的に撮られる集合写真の例。とりあえず横一列にならんで、シャッターを切る、だけどどこかパッとしない感じがします

全員、横に一例に並んでもらってきちんと撮れている集合写真です。ですが、なんとなくいまひとつパッとしないなぁ、と感じる方は多いのではないでしょうか。

では、この写真のどこが、いまひとつの部分なのでしょう?

まず、横一列にただ並んでいるところが、奥行き感がなく平面に感じさせます。言葉を変えると薄っぺらいという印象も受ける感じです。

また、写っている方たちもどこか無表情なのが気になります。でも、実際このような感じで写っている集合写真は案外多いもの。

この二つがいまひとつ感を与えている大きな要素と言えそうです。では、この場面では、どのように撮るとグレードアップした写真にすることができるのでしょうか。そのポイントを探ってみましょう。


並びにリズムをつけてみよう

前ページの写真から、いくつか変化をつけて撮ってみた写真をご覧ください。どこが違うか少し考えながら見てみましょう。

変化をつけた集合写真
並び方に変化をつけてみました。さらには、写っている人たちに笑顔があります。前ページの写真と比較してみて、どちらを撮ってみたいですか?

この写真を撮るときのポイントはいくつかあります。まずひとつは、並び方。前ページでは、横一列に並んでもらったのに対し、互いに前後になるように並んでもらいました。

前後に並んでもらうことで、立体感が出ます。また並び方によってはリズム感も感じられるようになります。


笑顔を引き出すのは撮影者の役目

そして、なにより大きな違いは、笑顔で写っているところ

すべての集合写真を笑顔で撮ればいいというものではありませんが、無表情で写っているよりは笑みがある表情のほうが明るい雰囲気の写真になります。

この笑顔を引き出すのは、写真を撮る人が担う部分。撮影者がムスッとして「はい、撮るよ」とぶっきら棒に撮ったのでは決して笑顔は生まれません。

被写体となる方たちとコミュニケーションを取ることが重要なポイント。ジョークを言いながら笑わせてもいいですし、なにより明るい雰囲気を与えることが大事です

全体のその場の雰囲気をリードするようにして撮影をしてみるといいでしょう。


ツーショットで撮るときのポイントは、『ラブラブ感満載、ツーショット撮影法!』を参考にしてみてください。


タテで組んでみてもおもしろい

タテ位置集合写真
タテに組んでみる集合写真もおもしろいかもしれません。人数によってバリエーションを加えてみるといいでしょう

集合写真の人数にもよりますが、10名以内であれば、タテに並びを組んでみるのもおもしろいかもしれません。

その場合、各自の顔が前のにいる人の影にならないように、並んでもらうことがポイントです。背の高さなどに合わせて、後方には身長の高い方を配置するなどします。背景と合わせて、いろんなパターンで組んでみてください。


逆光のときにはフラッシュを使いましょう

上のサンプル写真をよく見ると、写っている人の前に影が出来ています。つまり逆光の状態で撮影した写真です。背景の池と噴水を入れて撮りたかったので、どうしても逆光で撮影しなければならなかったという状況です。

普通、逆光の状況で人物を撮ると表情が影になってしまいます。それでも、この写真は、影にならず撮れています。これはフラッシュを使って影を作らずに撮影したものです。

この撮影方法については、『夕日と彼女をきれいに撮れますか?』で詳しく解説しています。逆光でも集合写真が撮れるという例として応用してみてください。


高いところから撮ると表情をポイントにできる

上からの集合写真
高い位置から俯瞰的に撮ってみた例。見上げた顔にポイントがくるので表情を効果的に撮影することができます

ひとつ高いところから撮影できる場所であれば、上から俯瞰的(ふかんてき)に撮影してみるとまたひと味違った集合写真が撮影できます。

上から人物を撮ると、顔を一番手前にして撮影できるので、表情にポイントを当てた写真にすることができます。ポートレート撮影でもよく使われるアングルです。

上から撮るときは、並び方も全体に見て取れるので、画面全体にリズムを作るように配置して並んでもらうようにするといいでしょう。


さて、効果的な集合写真の撮り方、いかがでしたでしょうか。これから身近なところで集合写真を撮るときに参考にしていただければと思います。


写真・テキスト 瀬川陣市
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