飛行機でのデジタルカメラなどによる撮影が常時許可され、離着陸時でも写真が撮れるようになりました。機内から外の写真を撮る際、明るい時間帯では特に問題ないのですが、夜の撮影はなかなか難しいものです。そこで機内からの夜景撮影についてのポイントをまとめてみました。

夜景撮影の難敵は「反射」と「手ぶれ」

機内夜景撮影

飛行機の窓に映る機内の反射光。機内の光がある限り反射はどこかに映ってしまうもの。


機内から夜景を撮るときには、大きく二つの問題があります。それは窓への光の反射と手ぶれです。

窓から外を眺めると気が付くのが、機内の照明などが反射して映り込んでいることです。これは、機内に明かりがある限りは完璧には防ぐのは難しいです。背後を大きなコートなどで覆って光の反射を防ぐという方法もあるのですが、他の乗客の方への迷惑も考慮してこの方法は使わないものとします。

そうなると極力、機内の明かりが少ない方が撮りやすいということになります。夜間の飛行のときには離着陸時には機内の照明が暗くなるので、このときには撮影はしやすくなります。

できるだけ窓枠にレンズを近づけると反射を軽減できます。あとはレンズを向ける角度を変えて、反射が少ない場所を探りながら撮るというのが打開策のひとつです。

機内夜景撮影

シャッター速度が遅くなり手ぶれで写った例。夜景の限られた光量なので手ぶれは起きやすい。


また、夜間の撮影になるのでシャッター速度が遅くなることでの手ぶれ対策も必要になります。

手ぶれを防ぐにはシャッター速度を手ぶれになりにくい速度まであげるように設定することが大事です。そのためにはISO感度を高感度に設定します。ISO感度とは、光に感応する度合いのことで感度が高くなるほど少ない光量でも画像を記録できるようになります。

ISO感度を高くすればそれだけシャッター速度は速くできますが、その反面画質が粗くなるというデメリットも生まれます。ここでは高画質よりも手ぶれのない写真のほうを優先と判断します。

使用するカメラのISO感度を最大限高い値に設定して夜景を撮影して手ぶれがなく撮れるかを試してみます。

カメラにある手ぶれ補正機能も有効なので搭載されている機種は設定をONにします。

ここまでで、機内から夜景を撮る準備が整いました。もうひとつ大事なことは、夜景が見える雲がない天候であるこということ。こればかりは自分ではどうしようもないので天候運に任せましょう。

次のページでは機内からの夜景撮影の実例を見ていきます。