写真の露出、言葉で聞いたことはあってもビギナーの方にはなにやらよくわからないものです。写真雑誌などで写真の下に「F5.6 1/125 ISO100」などとデータが書かれているのを見たことがあってもその意味については「???」と感じている方も多いでしょう。

瀬川に例えて言うとこれからの資産運用のためにも株のことも知らなきゃと思い新聞の株式欄を見たのはいいけど、数字のオンパレードで、いったいこれをどう読めば利益が出せるんだよー!誰か教えてくれよぉ~、と嘆いている状況に近いものがあるかもしれませんね。

株の数字も読み方があるようでそのポイントはなんなのかを理解して読めばあの数字だけの株式紙面も楽しい読み物になるようです。

それと似ていて、写真の露出も落ち着いてポイントを把握すればなにも難しいものではありません。では、とにかくわかりやすく露出のことをご説明していきましょう。

露出の基本は水道の蛇口


写真の露出の理論は水道の蛇口から出る水がコップに溜まり満杯になることでよく例えられます。この例えはとてもわかりやすいのでここでもこの蛇口から出る水を使って説明していきます。

では、イメージしてみてください。蛇口の下にコップを置きます。そして水を出してちょうどこのコップに水を一杯入れてみてください。簡単にイメージできますね。それを覚えておいてくださいね。

露出を説明するときに必要な要素が3つあります。

●水を出している時間=シャッタースピード(光をフィルムやセンサー面に当てる時間)
●栓の開き具合=絞り(レンズ内を光が通る道の広さ)
●コップの大きさ=ISO感度(感度が高いとコップは小さく、低いとコップは大きい意味となる)

この3つだけなんですが、絞りやISO感度などと言ってもいまはよくわからないかもしれませんね。そういうときは、水道の水の例えのほうをイメージして理解してみてください。

露出量はこの水を出している時間=シャッタースピードと栓の開き具合=絞りの組み合わせで決められます。

では具体的にみていきましょう。

適正露出ってなんでしょう?


水1
細く水を出した場合、ゆっくり時間をかけてコップに水が溜まります
イメージの中で用意したコップの中に水を溜めてみてください。まず最初に栓を開けます。すると水が出てコップに水が溜まり一杯になったら止めてみてください。簡単にイメージできましたね。

ですが、このときイメージしている水の出ている量は人それぞれのはずです。たくさん出している人もあれば少ししか出してない人もいることでしょう。結果的にどの場合でも水はコップ一杯になりました。

これが写真でいう適正露出と同じことなんです。適正露出とは、最も写りがよい状態になる光量をフィルムやセンサー面に与える露出値のことです。適正露出で撮る写真がベストというわけではなく、露出の基準値とするものです。

いろんな水の出し方でコップ一杯の水を溜める、つまり適正露出にするには何通りも組み合わせがあるということ。

途中で適正露出という言葉が入ってきてしまうとわからなくなってしまうかもしれませんね。そんなときはまた水道の水のイメージに戻ってください。

それでは、細く水を出してみましょう。コップに水はゆっくり溜まっていきます。ちょっと時間がかかりますね。これを写真の露出にあてはめてみると、栓が少ししか開いてないということは、レンズの絞りも小さいということですね。

それで長い時間水が出ているということは、シャッタースピードが長くなっているということです。きれいにコップが水が溜まったところで適正露出です。

水2
太く水を出せばアッと言う間にコップには水が溜まります
今度は、太く水を出してみましょう。勢いよく水が出てきます。アッと言う間に水が溜まりましたね。

写真の場合にあてはめてみましょう。水を勢いよく出すには栓を大きく開きます。絞りもここでは大きく開くことになります。アッと言う間に水が溜まったということはシャッタースピードは短かったわけです。もちろんきれいに水が溜まったところでこれも適正露出です。

つまりコップの容量に応じた水をきれいに溜めることができる組み合わせが適正露出ということなのです。コップ一杯の水を溜める時間は人それぞれのように適正露出は自分が好きなものを選べばいいということでもあるわけですね。ここまでおわかりいただけましたでしょうか。

次のページでは絞りの効果について解説します!