これは実現へのハードルが高いですが、世界のアーティストによるトリビュート・リミックスとも言える大胆な企画(以前、同じような企画をしましたが、実現せず)です。
『t.A.T.u. World Remixes~A Tribute to t.A.T.u.』
01. Stars - Piroshki Mix by O.T.F.(日本)
これはラップ曲なんで、Hip Hop系のリミキサーにお願いしましょう。O.T.F.(オシャレ・トラック・ファクトリー)はHALCALIのプロデュースも手がけたRip SlymeのRYO-ZとDJ FUMIYAから成るチーム。「Mステ」で一瞬だけタトゥーと共演(?)したRip Slymeですが、腕に「ピロシキ」「ウォッカ」「ロシア娘」と書いて、ドタキャンに到底及ばない密かな世間の顰蹙を買っておりました。
02. All The Things She Said - Mr. Malik Legs Mix by Art Of Noise(イギリス)
タトゥーの世界進出でプロデューサーの名目では、サウンド的貢献度がイマイチ低かったトレヴァー・ホーンが、奮起。Art Of Noiseの中でもMr.マリックのテーマとしても知られる(彼のアルバム『"魔音"新超魔術オリジナル・ライブ・サウンド』にも収録)されている「Legs」をモチーフとしたマッシュアップ・ミックス(やらないだろーな)でトレヴァー・ホーン健在と言わしめる。
03. Not Gonna Get Us - Disco Punk Mix by DFA(アメリカ)
The Raptureの「House of Jealous Lovers」などの名リミックスもした、勃興するディスコパンク・シーンに於ける中心的プロデューサー・チーム、James MurphyとTim GoldsworthyからなるDFA (Death From Above)によるリミックス。オリジナルなパンクな素材にさらにファンクなリズムを乗っけて、変態ディスコ・チューンに仕上がりました。
04. Count To 100 - Techno Disco Mix by Ural 13 Diktators(フィンランド)
ソ連という大国を隣国にもったゆえに長い間苦労してきたフィンランドですが、そのフィンランドのUral 13が旋律の美しいこの曲をウラル山脈的テクノ(?)でディスコ・チューンに変身させる。
05. 30 Minutes - Nordic Funky Electro Mix by Royksopp(ノルウェー)
Mekonの「Please Stay」をオリジナルより数段良くしてしまったノルウェーのエレクトロニカポップの星、ロイクソップか奏でるファンキーだけれどチルアウトなリミックス。オリジナルのせつなさがさらに増幅。
06. I'm Your Enemy - Sleezy Bitch Mix by Miss Kittin(スイス)
これは、「怨念ソング」と読んでいる曲なんですが、エレクトロビッチ、キティン姐さんによってビッチへと発展し、エロエロ・ミックスとなる。そう言えば、タトゥーが次のアルバムでTechnologiaというグループ(次のTechnoasiaとは関係ない)の「Strange Dance」(「I'm Your Enemy」と同じルーマニアの作者)をカヴァーしようとしている噂があり。
07. Show Me Love - Future Mix by Technasia(香港)
ジュエミリアの「All The Things She Said」に続くアジアでのタトゥー・カヴァーは、香港の歌姫Emme Wong(黄伊汶)。アルバム『emme』にて「Show Me Luv」のタイトルで広東語で歌唱しまた。香港つながりで、WIRE03にも出演したAmil Khan(香港)とCharles Siegling(フランス)からなるTechnasiaがリミックス。
◆Emme Wong
08. Robot - Robot Soul Mix by Cosmo Vitelli(フランス)
80年代テクノポップ風味溢れるこの曲はリミックス素材としては素晴らしい。でも、公式リミックスないんです。フレンチ・ハウス系はダフト・パンク、カシアス、ブラック・ジャック・・・悩んだんですが、『Clean』という機械愛に溢れるアルバム(例えば、「Robot Soul」「Be kind to the machines(機械に親切にしなさい)」)をリリースしているコスモ・ヴィテリにお願い。当然、クラフトワークの「Robot」、Styxの「Mr. Roboto」からもサンプリング。
09. Malchik Gay - Hard Gay Hammer Beat Mix by DAF(ドイツ)
ゲイの唄なら、俺たちにやらせろとDAF (Deutsch Amerikanische Freundschaft)が自らリミックスを強く希望。NEU!をルーツし、DAFが発展させたハンマービートが下半身を直撃する禁断のリミックス。汗・汗・汗・・・しかし、DAFってリミックスするんだっけ?
10. Clowns - Satisfaction Tech-House Mix by Benny Benassi(イタリア)
オリジナルに多少なりともトランス風味がある曲なんで、System Fことフェリー=コーステンという無難な選択にしようと思ったんですが、イントロからブリブリの「Satisfaction」をヨーロッパでヒットさせているBenny Benassiにお願いしました。同じユニバーサルのアリゼの「J'ai Pas Vingt Ans」のリミックスもやっているので、実現する可能性はあるのでは。
11. 2 many t.A.T.u.'s - Bastard Pop Mix by Soulwax(ベルギー)
2 many dj'sことSoulwaxのStephen & David Dewaeleによる公式タトゥー・バスタードポップ・ミックスを最後のオマケとしましょう。バスタードポップとは、マッシュ・アップ(Mash Up)などの手法を使った合体ミックスなどのブートレグも多い(カイリーやダニーのような公式もある)新ジャンルです。
他にもお勧めリミックス企画がありましたら、メールください。ボーナス・トラックにします。実現はしないと思いますが、お待ちしております。でも、万に一つ、書いてみるもんですね・・・とう事もありえますから。
【関連リンク】
◆『t.A.T.u.~イワンへの提言』
◆『t.A.T.u.≒推定少女』
◆『t.A.T.u.≒ジュエミリア』
◆『t.A.T.u.サウンドの謎』
◆『警告!t.A.T.u.来襲』
◆『t.A.T.u.~レズビアン・シック』
◆『Taty~モスクワ大作戦!!』
◆『Taty~ロシアより愛をこめて』
◆ロシアのt.A.T.u.(タトゥー)リンク集
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