テクノポップ/海外のテクノポップ

Тату~ロシアより愛をこめて

ロシア・東欧諸国では大ブレイク中の、ロシアのテクノ・ロリータ・デュオ、Тату(タトゥー)を大PUSH! 二人は友達以上の関係(?)。新作は、トレヴァー・ホーン先生がプロデュースとか。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

約1ヶ月前に、シアトル在住のスペンサーさんからタトゥーについての報告をもらう。彼は、僕の運営するPOP ACADEMYに「つんく♂系情報を英語に訳してくれて、ありがとう」と最初のメールを4月初旬にくれた。ネタ元は、Trevor Horn Worship Hallで、ZTTのメーリングリストによるとトレヴァー・ホーン(Trevor Horn)がタトゥーのニュー・アルバムのプロデューサーらしいとの事。言うまでもありませんが、トレヴァー・ホーンは、『ラジオスターの悲劇』のヒットを飛ばしたBugglesの一員で、名プロデューサーとしてブイブイやっていました。

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最近では、トレヴァー・ホーンのプロデュース作は、フェイス・ヒル(Faith Hill)、シャルロット・チャーチ(Charlotte Church)などの女性シンガーものや、『Coyote Ugly』『Ali』などのサウンドトラックとかの円熟した仕事中心でしたが、このタトゥーのプロダクションのニュースは80年代のZTT黄金時代復活を予感させる期待を少なくとも僕には抱かせてくれました。

ちなみに、オルタナ・カントリー系美女シンガー、フェイス・ヒル(『永遠に愛されて ~ザ・ベスト・オブ・フェイス・ヒル~ 』)による映画『パール・ハーバー』で使用された『There You'll Be』、クラシック系ソプラノ天才少女のシャルロット・チャーチによる『Just Wave Hello』(アルバム『シャルロット・チャーチ』に収録)をそれぞれトレヴァー・ホーンがプロデュースしています。『Just Wave Hello』には、リミックス・チームのAlmighty AssociatesによるAlmighty Definitive Mixという、イケイケ・ミックスもあります。

この情報を手がかりに、早速タトゥーの調査を開始する。タトゥーとは何者なのか? Татуはロシア語表記ですが、ロシア語(キリル文字)の「у」は、アルファベットでは「y」でなく「u」なので、英語では「Taty」ではなく「Tatu」と表記されます。その意味は英語でTATOO、即ちタトゥー、そう刺青です。Universal Music Russiaの公式プロフィールによると、黒いショート・ヘアのユーリャ(Yulia Volkova)は1985年2月生まれ(どうでもいいけど、石川梨華とほぼ同じ)、茶髪のロング・ヘアのレーナ(Lena Katina)は1984年10月生まれ。

モスクワの音楽学校に通っていた二人は、スクール・コーラス・グループ「Neposedi」で活動していたようですが、素行不良(一体何なんだろう?)で脱退を余儀なくされる。500人からのオーディション(どうでもいいけど、「LOVEオーディション21」の約500分の1の応募数)で選ばれた二人は、イワン・シャポヴァーロフ(Ivan Shapovalov)のプロデュースのもと、「大スターにしてあげる」と言われ1998年8月にタトゥーを結成します。

タトゥーのジャケ写も含めて、次のページから本番!
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