DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

Snow LeopardのDTM環境を検証する(3ページ目)

8月28日、Mac OS Xの新バージョン、Snow Leopardが発売されました。高速で、しかもコンパクトになった新OSは魅力的ですが、DTM環境としてみたとき問題はないのでしょうか?実際に試してみました。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

既存のドライバがそのまま動作する

Snow Leopard
内蔵出力はもちろん、FA-101も問題なく利用することができた
Snow LoepardになったMacを恐る恐る起動させたところ、何事もなかったかのようにOSが立ち上がりました。が、ここでアクティブウィンドウのフォーカスが勝手に切り替わってノンアクティブになるという妙なトラブルが発生。ちょっと焦ったのですが、Webで検索してみたところ、常駐させていた画面キャプチャソフト、SnapZ Pro XがSnow Leopardに対応していなかったためと判明。これを新バージョンへアップグレードしたところ、あっさり解決しました。

では、気になるオーディオ機能のほうはどうでしょうか? まず一般のアプリケーションで内蔵出力を試してみたところ、これは普通に鳴ります。まあ、Macの内蔵出力だから当然のことかもしれません。続いて、Mac OS Xが標準サポートしているオーディオインターフェイスであるRoland/EDIROLのFA-101で試してみたところ、こちらも問題なく、動きます。


Snow Leopard
M-AudioのProjectMix I/OもLeopardのドライバのまま問題なく動作
もともとLeopardにはSteinbergのMR816csx、DigidesignのMbox2 Mini、M-AudioのProjectMix I/Oのドライバがインストールされていたのですが、調べてみると、いずれもドライバとしてしっかり認識されており、音を鳴らしてみると、まったく問題なく動いてくれます。64bit化ということで、ドライバがどこまで動くのか一番心配していたのですが、どうやら大丈夫のようです。

Rolandがネイティブ対応ドライバをリリース

Snow Leopard
多くのオーディオインターフェイスメーカーはSnow Leopardへの動作確認を急いでいる様子
とはいえ、やはりSnow Leopardにネイティブ対応しているドライバのほうが、より安心だし、より高いパフォーマンスを発揮できるというもの。

ここで、改めてドライバの対応状況を調べてみたのですが、これがなかなか厳しい状況でした。YAMAHA、Steinberg、M-Audio、Digidesignと見てみたものの、9月15日現在、各社とも未対応もしくは未確認という状況です。さらにRME、EGOSYS(ESI)なども未対応です。

一方、MOTUが一部対応、PreSonusのFireStudioでのドライバをリリースしていた一方、なかなか優秀だったのがRoland。RolandではSnow Leopardがリリースされた直後に、各種オーディオインターフェイス、MIDIキーボードなどのSnow Leopard対応ドライバをリリースしており、すでに問題なく使えるようになっていました。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます