DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

初音ミクの不思議が解明!?(2ページ目)

発売は8月31日だったものの、2007年のDTMは初音ミク一色だったようです。個人的にも年末最後のイベントとなったのが初音ミクの声優である藤田咲さんと対談。その内容から初音ミクの不思議が解明しました!

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

インテルのイベントで藤田咲さんと対談


初音ミク
初音ミクのキャラクタ・ボイスを演じた、声優の藤田咲さん
その「All About 話題 of the Year 2007」授賞式の2日後の22日には、なんと初音ミクの声優さんである藤田咲さんとの対談をすることができました。

これはインテルが企画したイベント、『Intel in Akiba 2007 Winter ~最新テクノロジーに触れるクリスマス!~』 という中でのステージでしたが、ものすごい観客数に圧倒されました。藤田さんがその場で吹き込んだ声の目覚まし時計が抽選でプレゼントされるということで、会場の外にも100人以上の人が溢れる大盛況。初音ミクの収録秘話などを伺いました。

声の収録は、札幌で行ったのかなと思っていましたが、それは都内のスタジオで2日かけて行ったとのこと。といっても実際のレコーディングは1日3時間ずつ程度だったので、全部で6時間程度だったとか……。「初音ミクがうたう歌は、自分が歌うのとソックリなんですか?」と聞いてみたところ、「確かに声はソックリだけど、自分が歌っているという感覚ではなく、やはり初音ミクという別の人が歌っている歌ですね」との回答でした。


藤田咲さんによる初音ミク、レコーディング秘話


初音ミク
藤田咲さんとの対談で、初音ミクの収録秘話を披露してもらいました
個人的に興味があったのは、どうやって収録をしたのか、ということ。以前DTMマガジンによる藤田さんのインタビューにおいて、そのレコーディングについて語った記事が掲載されていましたが、もう少し詳しく聞いてみました。

「あ、い、う、え、お」と順番に歌った声をレコーディングしていったのかなと思ったのですが、実際にはそうではなく、カタカナのランダムな羅列(実際にはレコーディング上意味のある文字順になっているのかもしれませんが)を、ド・ミ・ソ・ドの4音階で一気に歌ってレコーディングしていったそうです。

藤田さん的には、「あれ、ちょっと外したかな?」と思うシーンも何回かあったそうですが、それを録り直すのではなく、「そのほうが自然な感じが演出できるから…」とOKになったとのことです。
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