雪と氷と光、冬ならではの名所に出かけてみよう
四季の変化に富む日本列島の中で、華やかさと静かさが同居する唯一の季節が冬。厳しい寒さに覆われる北国では、雪や氷が他の季節では見られない美しい風景を造り上げますし、雪があまり降らない地域でも、夜景が一番映える季節となります。またクリスマスやお正月などの冬ならではのイベントも楽しいですね。雪と氷が白く染め上げた風景や街を華やかに演出する夜景など、冬を感じることができる名所をまとめてご紹介します。
<目次>
冬の始まりを告げるイルミネーションと夜景に注目
師走と呼ばれ、慌ただしい雰囲気が漂う12月。一年のうちで一番夜が長い冬至(とうじ)や、クリスマスも控えているこの時期は、イルミネーションや夜景の名所に人気が集まります。イルミネーションは、商業施設が集中する都市部を中心に数多く見られます。北海道・東北では、さっぽろホワイトイルミネーション、はこだてクリスマスファンタジー(北海道)、SENDAI 光のページェント(宮城県)がよく知られていますね。
関東では、東京駅周辺や六本木ヒルズ けやき坂イルミネーション、新宿ミナミルミ(東京都)、宮ヶ瀬クリスマスみんなのつどい(神奈川県)、東京ドイツ村(千葉県)など、中部・東海では、御殿場・時之栖(ときのすみか、静岡県)、なばなの里(三重県)などが、たくさんの人で賑わいます。
関西では、嵐山花灯路、ローム イルミネーション(京都府)、OSAKA 光のルネサンス(大阪府)、神戸ルミナリエ(兵庫県)など、中国から九州では、ひろしまドリミネーション(広島県)、小倉イルミネーション(福岡県)など各地でイルミネーションに彩られた夜景を楽しむことができますよ。
日本国内で夜景の三名所としてよく知られているのは、函館山(北海道)、六甲山(ろっこうさん、兵庫県)、稲佐山(長崎県)。
函館山からは巴形をした函館市内の夜景、六甲山からは神戸市内と港の夜景、稲佐山からは長崎市内の夜景が楽しめ、それぞれ100万ドルの夜景と言われています。
その他には、藻岩山(もいわやま、札幌)、札幌テレビ塔(北海道)、東京タワー、TOKYO CITY VIEW(東京都)、みなとみらい地区(神奈川県)、比叡山ドライブウェイ(滋賀県)、あべのハルカス(大阪府)、信貴生駒(しぎいこま)スカイライン(大阪府、奈良県)、門司港レトロ展望室、福岡タワー(福岡県)など、各地で美しい夜景を楽しむことができますよ。
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お正月は初詣と七福神巡りへ
日本のお正月は初詣に始まります。元旦から「松の内」と呼ばれる門松が立っている間、各地の有名寺社は初詣客で大賑わいとなります。初詣客の人出が上位にランキングされるのは、関東では明治神宮(東京都)、成田山新勝寺(千葉県)、川崎大師(神奈川県)など、中部では熱田神宮(愛知県)、伊勢神宮(三重県)など、関西では伏見稲荷大社(京都府)、住吉大社(大阪府)など。
「一年の計は元旦にあり」という言葉もありますので、お詣りして新年への思いを神仏に託してみてはいかがでしょう。
またこの時期は、七福神を巡られる方も増えてきています。谷中七福神、深川七福神(東京都)、都七福神(京都府)をはじめとして、全国各地に七福神巡りができる所があります。
江戸時代から続くという七福神巡りを名所・旧跡めぐりと兼ねて楽しむのもいいですね。
<初詣と七福神めぐりの名所に関する記事>
旧正月のお祭りも楽しみたい
正月と言えば、旧暦の正月にあわせた行事も色々と行われます。中国では旧暦の正月にあたる春節(しゅんせつ)を盛大にお祝いしますが、これにならって横浜中華街や神戸の南京町では春節を祝うお祭りが開かれ、多くの人で賑わいます。
長崎では旧正月にあわせてランタンとオブジェを盛大に飾る長崎ランタンフェスティバルが開催され、カラフルな光が長崎の街を彩ります。
<旧正月の行事が楽しめる名所に関する記事>