アンチエイジング/アンチエイジング基礎知識

耳、鼻、のど、口のアンチエイジング(4ページ目)

耳、鼻、口、のどのアンチエイジングは、いい呼吸をしたり、口や鼻からの細菌やウイルスの侵入を防ぐためにとても大切です。そこでそれぞれのしくみや機能、老化について知り、老化や病気を予防する方法についてまとめました。

宇山 恵風

執筆者:宇山 恵風

アンチエイジングガイド

耳のしくみと老化

めまいも耳のトラブルや老化のサインかも知れない

めまいも耳のトラブルや老化のサインかも知れない

耳の老化には「聞こえづらくなる」という症状が最も顕著です。これは老人性難聴と呼ばれるもので、特に内耳の老化によって感覚細胞や神経細胞が老化しその機能低下することで起こります。

聞こえに関する能力の低下は40歳ぐらいから起こっています。特徴は蚊が飛ぶような高い音が聞きづらくなり、大きく強い音はうるさく感じてしまうようです。耳鳴りなども老化現象のひとつでもあるので、気になるようだったら耳鼻科に相談しましょう。

耳は精密機械のように複雑で繊細な構造をしている

耳は精密機械のように複雑で繊細な構造をしている

耳は耳介(外側に出ているいわゆる耳と呼ばれる部分)とそれに続く外耳道、中耳(外耳道から鼓膜まで)、内耳(鼓膜の内側の音を感じる部分)に分かれ、耳鳴りやめまいなどは内耳のトラブルによるものが多いです。その代表的なものがメニエール病で、30代後半から40代の女性に多い病気ではっきりとした原因はわかっていません。

耳は体のバランスを取る役割も担っていますが、加齢とともにこの機能も衰え、内耳でキャッチしたバランスに関する情報を中枢に伝えて体を動かす神経経路が老化したり、神経経路自体が減ることでうまく情報が伝わらず、バランスを崩して転んだりしやすくなります。骨折などの原因にもなるので注意しましょう。

耳の老化予防

花粉症、風邪、イヤホン、騒音など耳に与えるダメージは大きい

花粉症、風邪、イヤホン、騒音など耳に与えるダメージは大きい

一般的に日本人は、耳の聞こえに関して、「年だから仕方がない」とあきらめがちですが、人の声が聞こえづらくなって、うまくコミュニケーションがとれずに、孤立して心の老化が早まったり、外出しなくなることで運動機能が衰えたりするので、耳の老化で生活全体のQOLが下がらないように早めに耳鼻科医に相談しましょう。

最近では目立たないうえに精密な補聴器も開発されているので、聞こえづらい人は耳鼻科で聞いてみましょう。

風邪にともなう中耳炎などは放置すると内耳など耳の奥まで細菌が侵入してしまうので、炎症を広げて耳の機能を低下させないためにも早めに治療して完治させましょう。

花粉症やアレルギー性鼻炎で鼻がつまり、何度も鼻を強くかみすぎると耳を傷つけるので注意しましょう。鼻をかむときは片側ずつゆっくりとかみましょう。

最近では耳に挿入するイヤホンで音楽を聴いたりする機会が増えましたが、大きなボリュームで音楽を聴くことは耳にとって負担になりますから注意しましょう。
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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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