憧れ! 本場ヨーロッパのクリスマスマーケットで食べ歩き!
世界の街々が幻想的なイルミネーションに彩られる季節がやってきました。なかでも一度体験すると毎年恋しくなってしまうのが、本場ヨーロッパのクリスマス。クリスマス前の約4週間はアドベント(待降節)と呼ばれるクリスマスの準備期間にあたり、各地で開かれるクリスマスマーケット(クリスマス市)は多くの人が心待ちにしている冬の風物詩です。マーケットにはクリスマス飾りや手工芸品のほか、お菓子や軽食などを売る屋台が軒を連ね、クリスマス名物や郷土料理の食べ歩きも楽しみのひとつ。賑やかな雰囲気やアツアツの料理のおかげなのか、不思議なほどに寒さも気になりません。心も身体も温まるヨーロッパのクリスマス。今年は思い切って足を運んでみては?
ドイツのクリスマス市
ニュルンベルクのクリスマス市。期間中の開催時間は月~木9:30~20:00、金・土9:30~22:00、日10:30~20:00 © GNTB/Kiedrowski, Rainer
ヨーロッパ各地で開催されているクリスマスマーケットですが、発祥は14世紀のドイツといわれています。なかでも有名なのは、200万人以上が訪れる
ニュルンベルク(2010年は11/26~12/24)、2010年で576回目を数える
ドレスデン(2010年は11/25~12/24)、250もの屋台が並ぶ
シュトゥットガルト(2010年は11/24~12/23)など。このほかにもドイツ全体で2,500以上もの個性豊かな市が開かれています。
ドレスデンのクリスマス市。グリューワインはどの街にも必ずあるもの ©Christoph Münch
ドイツのクリスマスマーケット巡りには「グリューワイン」と呼ばれる温かいワインが欠かせません。赤ワインにシナモンやグローブを加えて温めたもので、甘酒のようにチビチビ飲むのが似合います。マグカップのデザインは街ごとに違うので旅の良い記念にもなるはず。ちなみにフランスの「ヴァン・ショー」、スカンジナビア諸国の「グリュッグ」、フィンランドの「グロギ」、イギリスの「モルドワイン」……、実はすべてグリューワインのことです。呼び名こそ違いますが、ヨーロッパの広い範囲で愛飲されている冬の定番ドリンクなんですよ。
バターをたっぷり入れて焼きあげた「シュトレン」
グリューワインで身体を温めたら、甘い煎りアーモンドや香ばしい焼きソーセージをつまみつつ、散策を楽しみましょう。ドイツのソーセージは1,500種類もあるといわれ、その味わいは実に多彩です。クリスマスクッキーひとつとっても、ハチミツやスパイスを使ったニュルンベルクのクッキー「レープクーヘン」やアーヘン名物のジンジャークッキー「プリンテン」など、地方ごとの銘菓がいろいろ。また、ドイツの伝統的なクリスマス菓子「シュトレン」で有名なドレスデンの街では12/5に「シュトレン祭」が開催され、4トンもある巨大シュトレンが街を練り歩きます。