ガイド土橋:
さて、先ほども少しお話が出ていましたが、愛用のペンについてお聞かせください。
北郷さん:
手帳などにはこだわらない分、ペンにはすごくこだわっています。私は万年筆が好きでよく使っています。
撮影の時など、外出するときに欠かさずに持ち歩くのはこのパイロット キャップレスデシモです
外出時には、必ず携帯するというパイロットのキャップレスデシモ。 (撮影:北郷仁さん) |
いつもウェストバッグに無造作に放り込んでいます。片手だけでさっと書き出せ、万年筆ならではの滑らかな書き味が楽しめ、とても気に入っています。
まさにガシガシと使っているようで、なるほど、デシモのボディのあちこちにはへこみがある。(撮影:北郷仁さん) |
インクがかすれて書けなくなるなんてペンとして論外ですね。思いついたことをどんどん書けるというのが、私がペンに求める最も重要なポイントです。
先程のモンブランのノブレスやダンヒルの万年筆は、まさにそうした書き味になっています。
北郷さんは、比較的細身のボディがお気に入りだという。細軸のわりにメタルボディのためほどよい重量感がある。(撮影:北郷仁さん) |
ガイド土橋:
他にはどんな万年筆を使っていますか?
北郷さん:
これはフルハルターさんで調整していただいたペリカンのM800です。Bのペン先をそのままBとして研いでもらいました。これはお礼状を書く時や原稿を書く時などに主に使っています。
手紙を書くときなどによく使うというペリカンM800。(撮影:北郷仁さん) |
また、ナガサワ文具センターさんオリジナルの万年筆は、ペン先を極太のズームにしています。
コンパクトなボディで書く極太 ズームの書き味は、とっても新鮮!(撮影:北郷仁さん) |
これはすごく力強い太い文字が書けるので宛名書きに使っています。
セーラー万年筆の長原宣義さんに調整をしていただき、インクフローもよく、書いているととても幸せな気分に浸れるんです。
愛用のボールペンはペリカンK400(趣味の文具箱の自腹インプレッションでも登場済み)。モンブランの2色ボールペン、三菱鉛筆のアルファゲルタイプのジェットストリーム。こうしたボールペンは主に伝票の記入で使用。 (撮影:北郷仁さん) |
シャープペンは、ファーバーカステルGRIP2001。 芯は0.7mmの2Bを入れている。(撮影:北郷仁さん) |
仕事場の机に置いてあるペンスタンド。 実はこのスタンドは、DVDのケースを流用したもの。 |
ガサッと入っているペンの中に、なんとモンブランの万年筆が無造作に入っている! |