ステーショナリー・文房具/ステーショナリー関連情報

「スピードハックス」大橋さんの文具術(4ページ目)

「スピードハックス」、「チームハックス」など仕事術で人気の大橋悦夫さんにインタビューをしてきました。日頃愛用されているステーショナリーについてたっぷりと語ってもらいました。

土橋 正

執筆者:土橋 正

ステーショナリーガイド


■紙は保存されないということですが、ファイリングはどうされるのですか?

基本的に紙での保存はしませんので、必要なものはPDFまたはデジカメで撮影し、パソコンに保存していきます。そうは言ってもさすがに全く書類をゼロにするという訳にはいきません。私のオフィスのラックには、二段だけそのためのスペースを設けてあります。自分で心に固く誓っているのは、このスペースをこれ以上絶対に増やさないということです。受け入れ先がなければ、自ずと書類も増えていきません。
ファイリングラック
大橋さん唯一の書類収納スペース。


■なるほど。書類の整理についで、きっと多くの方が悩んでいるものに雑誌の整理があると思います。これはいかがですか?

雑誌整理
独自のルールに基づいて並んでいる雑誌。ひと月に大体20誌ぐらい読んでいますが、こんなルールでやっています。このラックを見てください。上中下と三段あります。まず新着雑誌がきたら一番下に入れます。時間がある時に、目次だけに目を通し、あとでじっくり読むべきページに付箋を付けていきます。ちなみに、この時点では一切中の内容は読みません。この付箋がついたものだけを中段に入れます。付箋がつかなかったものは、ゴミ箱行きとなります。つまり予選で勝ち残っものだけが中段にあがれるという訳です。次に、中断のものを読んで、今後使えそうなものだけが最上段へとさらにあがれます。最終的には、デジカメやスキャナーで保存していきます。
書籍整理
外出時の移動中を読書時間にあてているという。一回の外出で必ず一冊を読み切るというからすごい集中力だ。

ポスト・イットペン
ポスト・イットが手放せない大橋さんは、日頃このペンタイプのものを持ち歩いている。ちなみに、ペンとしては全く使わないそうだ。



■最後に今後買おうと思っているステーショナリーがあったら教えてください。

逆に、減らしていきたいですね(笑)。私は今ある道具でいかにたくさんのことが出来るかを常に考えています。

今回ご紹介した超整理手帳やロディアはそうした減らしていこうという考えの中でたどり着いていったものなのです。

と言っても、この組み合わせが今後もずっと続くとは限りません。仕事のスタイルはどんどん変わっていっています。

それに伴い使うツールも自ずと変わっていくことでしょう。


■本日はありがとうございました。

大橋悦夫さん
試行錯誤の中で選び抜かれていったステーショナリー


■取材後記

メモをとる、手帳に予定をいれるといったひとつひとつにも、明確なルールが出来上がっている大橋さんの文具術。実にシステマティックで、端から見ていてとても気分が良くなってしまうほどでした。

今回の取材で強く感じたのは、人と文具の本来あるべき関係性、つまり人が「主」。文具が「従」ということです。そのお手本を見させていただいた感じがしました。

大橋さんのもとで、100%いや120%くらいもしっかりと使いこなされているステーショナリーは、実に輝いて見えました。

<関連リンク>
大橋が運営されている「シゴタノ!」
大橋さんの近著「ライブハックス」
「Life Hacks PRESS vol.2」

◇文具術インタビュー記事
「趣味の文具箱」編集長の愛用文具一挙公開
著者が語るレバレッジオーガナイザーの魅力
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