イヤな臭いは汗と細菌の「合作」!

素足
足のイヤな臭いは「汗の臭い」と思われがちですが、それは半分不正解。汗自体ではなく、それが足の裏に常駐する細菌で分解されると発生するものです。


足の臭いの元になるのは、足の裏にかく「汗」そのものの臭いだと信じている方が多いと思いますが、これは半分正解で、半分間違いです。高校の生物の授業みたいになってしまいますが、人体が汗を出す「汗腺」には、ほぼ全身にある「エクリン腺」と脇の下など特定部位だけにある「アポクリン腺」の2種類があって、後者から出たものの方がたんぱく質や脂質を多く含むせいか、前者より明らかに臭います。足の裏には前者しかないので、そこから出た汗自体は、本来はほとんど無臭なのです。が、出た瞬間はともかく放置すると、足の皮膚に常在する様々な細菌(バクテリア)の作用で分解され、その際に皮脂・垢・角質等も影響し臭いを発するようになるのです。

以前お話ししたカビの件と同様、細菌は善玉であれ悪玉であれ日常生活の中で
  • 酸素:生き物ですから、コレが生きる上で絶対必要。
  • 温度:細菌の種類により異なりますが、いずれもある程度以上気温が高い方が好条件です。
  • 湿度:これも種類により異なりますが、高い方が確実に繁殖します。
  • 栄養:足自体や靴の内側に付いた皮脂や垢それに角質などが、細菌には格好の栄養です。
の4つの条件が揃うと一気に繁殖します。ですので足の臭いが気になり出すのは必然、汗をかき易く高温多湿で細菌も元気な夏場となる訳です。ただし近年では、ブーツと通気性の劣るストッキングで足の蒸れやすい=細菌が繁殖しやすい環境が人工的に作られてしまっている冬場も、特に女性の間では大きな問題となっているのはご存じの通りで、もはや季節を超えた悩み事と申せます。

ここまで解ると、足の皮膚に常在する様々な細菌を取り除くことが臭いを抑える最善策だと、もう賢明な読者の方なら気付けますよね(流石に「汗をかくな!」とは言えないし……)。ただし、足自体からそれらを完全に除去するのは極めて難しく、まずは彼らの活動を抑えること、つまり上記の4つの条件のどれか一つでも取り除くことを並行させるのが、解決への近道となります。簡単に取り除き易いのは、後ろの2つの「湿度」と「栄養」。と、言うことは、これは「足」だけではなく、履いている「靴」にも、それ相応の対策やケアが絶対に必要だぞ!


次のページでは、まず「靴に居座る『足の臭い』を除去する方法」を、いくつかお話します。