日本人の足を臭くしたのは、坂本龍馬!?

人間はサル出身で足に汗をかくために、足が臭くなりやすいことは事実です。しかし、足に汗をかくだけでは、足のニオイは発生しません。これにはいくつかの要因が関係しています。その最大の要因が、明治以来日本に到来した靴を履く文化です。それまでは庶民は裸足か、せいぜい草履が履物。商人や武士でも草履、下駄、雪駄などで、足を覆うような靴はありませんでした。

そもそも、東南アジアから日本にかけての熱帯から温帯地方は高温多湿のため、家屋は風通しの良い高床式住居、履物はないか、あっても草履のような足を覆わない通気性の良いものが通例でした。これであればいくら足に汗をかいても蒸れるということはありません。この日本の履物文化は明治時代が始まるまで続きます。

しかし、明治維新前後になると、文明の進んだ西欧に見習う風潮が盛んになり、ちょんまげを切ってザンバラ髪になることが良いとされ、履物も草履や下駄は古臭いもので、靴を履くのが文明開化と信じられました。当時西欧の文化文明に関心が高かった坂本龍馬も、いち早くピストルや革靴を身に付けました。今では着物姿にちょんまげ、大刀を腰に革靴を履いた竜馬の姿は珍妙に見えますが、当時はおそらく最先端ファッションだったはずです。

その後、明治、大正、昭和と日本は西欧化の波が次々とやってきて、敗戦とともに西欧化、アメリカ化は更に加速しました。今では町で着物を着ている男性をほとんど見かけませんし、草履や下駄をはいている人も見かけません。今では、草履や下駄を持っている人はほとんどいなくなったのではないでしょうか?

しかし、日本の高温多湿の気候は全く変わっていませんし、温暖化の影響で足の裏からたくさんの汗が出て、靴の中は蒸し風呂状態になっています。これでは、足が臭くならない方がおかしいのです。日本人の足をこれほど臭くしたのは、西欧文化をいち早く取り入れた坂本龍馬のせいかもしれません。

坂本龍馬

坂本龍馬



汗だけではない足のニオイの原因

人間が足の裏に汗をかくという宿命と、日本の気候風土に合わない靴文化によって、足が蒸れるという2つの大きな要因はありますが、実はこれだけが原因ではありません。そこにはもう一つの恐ろしい原因があるのです。

足の裏に汗をかいて、それが靴によって蒸れたとしても、それだけではニオイはでません。イヤなニオイの元は汗の中にも含まれますが、足のニオイの一番の原因は、歩く摩擦ではく離した足の皮膚の角質です。この剥がれ落ちた角質が汗と混ざって適当な湿度になり、これを餌にするニオイ原因菌によって、揮発性が高く、ニオイのきつい悪臭物質が大量に発生するのです。

そして、汗、靴に続く第3の原因は靴に常に住み着いている「靴常在菌」ともいえるたくさんの菌の集合体です。この汗と靴と靴常在菌の三重奏が奏でられたとき、気絶するほどの悪臭が足から発せられるのです。

靴の臭いを何とかするには…

靴の臭いを何とかするには…


足のニオイを気にならなくするには

足のニオイ対策は原因対策につきます。靴のニオイを取るインソールを使ってみても、一時的に効果はあっても、原因対策をしなければ直ぐに飽和状態になって、効果がありません。ここからは足のニオイの3大原因である足の汗、蒸れる靴、悪臭を生産する靴常在菌対策について説明します。

まず足の汗ですが、根本的には汗を止める方法はありません。対策としては、夏の熱い日にはできればメッシュの靴か、ローファーなどの浅目の靴を履くと良いでしょう。靴下も吸湿性のないナイロン製を避け、綿や絹などの吸湿性の良いものにして、靴下は昼休みに履き替えるとベストです。

さて、蒸れやすい靴の対策ですが、勤め先などでは、可能なら別の通気性の良い履物に履き替えると良いかもしれません。良く同じ靴を毎日履いて、履きつぶしてから新しい靴に履き替える人がいますが、足のニオイ対策としては最悪です。これだと、靴が乾燥する暇がなく、靴の中は雑菌の巣窟となってしまいます。

足のニオイ対策には、最低でも数足の靴を準備して、ローテーションして履いて、靴をしっかり乾かすことが大切です。消臭作用があるインソールなどの対策商品を使う前に、これをしないと意味がありません。靴の蒸れと湿気対策が足のニオイ対策で先ず行うことです。

次に行う対策は、足や靴に繁殖している雑菌の対策です。靴をローテーションして乾燥させる時間を設けることが基本ですが、更に踏み込んだ対策も必要です。靴を休ませるときは、活性炭や除湿剤を入れて保管すると乾燥を促進して菌の繁殖を防げます。靴箱は大体暗く湿った場所が多いので、靴箱全体を乾燥させることも有効です。

靴のローテーションも効果的

靴のローテーションも効果的


また菌が繁殖して臭いが発生してしまった靴は、週に一度ぐらい日光を当てて日光消毒すると更に効果があります。雑菌の餌になる剥離した足の角質を少なくするために、お風呂では足の裏をしっかり石鹸で洗い、足の指の間の垢もしっかり洗い落す必要があります。

上記のことをしっかり行った上で、ニオイ対策製品を活用するのも有効です。抗菌作用がある靴下、脱臭・抗菌作用があるインソール、消臭・抗菌作用がある石鹸などが一般的です。重曹で足を洗うと効果的だという情報もあります。しかしいずれにしても、上記の基本対策を行った上でなければ、ほとんど効果は期待できません。

足のニオイが気になる夏場は、対策をしっかり行って、足のニオイから解放されましょう!

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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。