「焦げ臭いような体臭」は何故起きるのか?

体臭にもいろいろなタイプがあります

体臭にもいろいろなタイプがあります

内臓の機能が低下すると、いろいろな代謝が上手くいかず、異常な代謝産物が増え、ニオイの原因になります。 本記事では「焦げ臭いような体臭」について、詳しく解説していきます。

陰陽五行説では、体臭を5つに分類して考えます。「脂臭いニオイ、焦げ臭いニオイ、甘ったるいニオイ、生臭いニオイ、腐ったようなニオイ」の5種類のニオイを、五行(東洋哲学の5元素・5要素)の木・火・土・金・水に分類し、その五行に適応する臓器・器官に対応させているのです。

この場合は火に対応した、「心臓・小腸系」に問題があったりすると焦げ臭いようなニオイが出るとされています。
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陰陽五行理論

 


焦げ臭いような体臭のチェックポイント1 食べ物

もし少し焦げ臭いような体臭が気になったら、次のポイントをチェックしてみることをお勧めします。

肉や魚が焦げた臭いは、香ばしくて食欲をそそります。また、どんな食品でも燻製にすると、驚くほど香りが良くなり、美味しくなります。しかし、これらのものを食べ過ぎると身体から焦げ臭いようなニオイがしてくる場合があります。

たとえば夏になると、バーベキューなどをする機会が多くなりますが、特に直火で焼いたものは炭化が起こりやすいので要注意。肉や魚などのたんぱく質が焦げたり、米や小麦などが焦げたりすると、様々な物質が発生します。その中の一つが、ベンゼン環を持つ芳香族化合物類です。芳香族化合物は独特のニオイを持ち、発がん性など病気につながるような毒性を持つものも少なくありません。

魚や肉の焼き焦げに含まれる「ヘテロサイクリックアミン類」(HCA)の一部には、発がん性があることがわかってきました。これらの物質は脂に溶ける性質があるので、肉や魚の脂に混ざって吸収され、血液を経由して、わきの下や生殖器周辺、胸元などの体毛が多いところからニオイとなって発散されます。

体臭チェックポイント2 暑がりで汗かき

漢方では気・血・水の循環が滞ると、いろいろな障害が出るとされます。心臓や小腸が弱ると、血の循環が滞ってしまうとされます。その結果、冷えのぼせという状態になり、手足は冷えているのに、のぼせるという症状が出やすくなります。

このような人は顔色も悪く、悪化すると不整脈、動悸、高血圧などが起こりやすく、狭心症や心筋梗塞などのリスクも増えます。心臓と小腸は密接に関連しているとされ、小腸の機能が低下した場合は、体が少し熱っぽく、濃い尿が出て焦げ臭いニオイがしたりします。

心臓に問題がある人は、暑がりで汗をかきやすいという傾向があります。気温が高い時もそうですが、ラーメンなどの熱いものを食べただけで、汗が噴き出ます。高脂肪、高カロリー、高コレステロールの食事が一つの原因とされています。

体臭チェックポイント3 暑いと体の調子が悪い

温暖化の影響で、ますます猛暑の日が多くなります。激しい発汗で体に水分が不足してしまうと、血液の濃度が増してドロドロに。そうなると心臓には過度の負担がかかり、死に至ることさえあります。反対に脱水症状を防ごうとして、むやみに水分を摂りすぎると、今度は血液が薄まりジャブジャブの状態になってしまいます。こうなってしまっても心臓には負担になってしまいます。

夏の猛暑のもとでは、胃腸や心臓に負担がかかりがちです。体力の消耗も激しいので、栄養分や水分の摂取はしっかり行う必要がありますが、スタミナをつけようと思って、脂分の多い料理や肉ばかり食べるのは問題です。

穀物や野菜を食べることを前提に進化した日本人の腸は、肉食中心の欧米人の腸と較べると、1.5倍程度長いともいわれます。肉などは硫黄を含んだアミノ酸を多く含んでおり、分解されると強烈な悪臭のもとになります。これが長い腸で吸収されて血液に入ると体臭の原因になります。焦げ臭いようなニオイだけでなく、脂くさくて腐ったようなニオイも混じってしまうので、食生活には注意が必要です。

食べて治すポイント1 焦げ臭いような体臭には苦味が効く

積極的に苦味のある野菜をとりたい!

積極的に苦味のある野菜をとりたい!

焦げ臭いようなニオイが体臭に混ざる人は、心臓や小腸に問題があるかもしれません。陰陽五行説では、苦味が心臓や小腸の働きを補うとされています。「心」は五行の「火」に分類され、ここに問題があると体に熱が溜まり、汗をかきやすくなるとされます。

身体がこのような状態になると、体はその状態を改善しようとして、自然に苦いものを食べたくなります。苦みのある食品を具体的に挙げると、緑が濃い春菊、よもぎ、菜の花、大根の葉、パセリなどの葉菜類、ふき、ニガウリ(ゴーヤ)などがあります。また、カレーにたくさん使われているターメリック(ウコン)は、代表的な苦味香辛料です。

野菜を食べるうえでもう一つ大事なのは、旬の食材を食べるということです。今ではスーパーマーケットなどでは、季節を問わず、何時でもいろいろな野菜が手に入ります。

旬の野菜を食べると体調が整います。春野菜には冬の間にたまった毒素を排泄し、低下した代謝を立ち上げる働きが、夏野菜には熱が溜まった体を冷やす働きが、秋野菜には夏に疲れた体を癒し、冬の準備をする働きが、冬野菜には体を温める働きなどがあるとされています。

食べて治すポイント2 不足しがちなミネラルを補給する

汗をかいたりして不足しがちなミネラル分を、充分に補給することが焦げ臭いようなニオイを食べて治すポイントになります。

焦げ臭い体臭がする人は、もともと汗をかきやすい人ですが、汗をかくことによってミネラル分が失われ、さらに状況が悪化します。

塩を使うのであれば天然塩を、砂糖を使うのであれば黒糖などを使うことで天然のミネラルを補給できます。味噌汁や料理に使うだしも、化学調味料を使わずに天然だしを使うことで、自然に毎日ミネラルを補給することができます。また、魚を食べるなら、骨やはらわたを丸ごと食べられる小魚を中心に食べることで、カルシウムなどのミネラル補給が可能です。

漢方には一物全体という考え方があり、食べ物は一つの命であり、その命を丸ごと頂くことで、生命エネルギーである「気」を補って、体の「血」や「水」の動きをスムーズにするとされます。

食べて治すポイント3 ストレスを中和する食べ物を摂る

現在の複雑な環境に生きる私たちは常に強いストレスにさらされています。ストレスによる緊張は、体の代謝や分泌に影響を与え、体臭悪化の原因になります。

例えば、緊張すると唾液が出なくなり、口臭の原因になります。また、「手に汗を握る」「脂汗がでる」ような状況では緊張すると独特の嫌なニオイが出て、相手を近づけないようにすると考えられています。

これは一種の忌避性のフェロモンとも考えられています。人間の場合はこのフェロモンはかなり退化していて、解りにくくなっていますが昆虫や動物などでははっきりとした生理活性があることが知られています。人間のこのわずかなニオイも、犬などの嗅覚の敏感な動物は嗅ぎわけて、人間の情動をニオイによって知ることができるのではないかと考えられています。

肉などをたくさん食べると、交感神経が優位になります。それは、一種の戦闘モードで、興奮状態となりストレスが高まった状態といえます。反対に野菜類は鎮静作用があり、副交感神経が優位になります。副交感神経が優位になった状態というのは一種の休息モードで、ストレスフリーな状態といえます。

いかがでしたか?生活習慣や食生活を見直して、体臭の悩みを軽減できるとよいですね。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。