夏には絶対、恋しくなる色!

ホワイトレザーの靴
ちょっとキザに見える時もありますが、夏場にはやっぱり履きたくなってしまう、白のレザーシューズです。でも汚れとか黄ばみとか、他の色の靴よりも明らかに目立ってしまうのが難点。


真夏です。ジーっとしているだけで不快に汗ばんでしまうこの時季には、例えばパナマ帽のように実際に暑さをしのげるものを、場が許せばつい身につけたくなるのが当然の心理でしょう。靴の場合、パナマ帽のように暑さに決定的に有効なものは、残念ながらありませんねぇ…… エスパドリーユはドレスアップにはちょっと難があるし(やろうと思えばできますが……)、サンダル姿も履き方次第では、涼しげどころかかえって暑苦しく思える時だって多々ありますから。

実効性はともかく、大人っぽく涼しげに見えるものとしては、以前ご紹介したイントレチアートレザーを用いたものの他に、白い革の靴が代表選手に挙げられるでしょう。実際、ホワイトバックスやデッキシューズなどいわゆるアメリカントラッドの範疇に入る白い紳士靴を、2007年の夏あたりから再び多く目にするようになっていますよね? その種の靴をこれまで散々けなしてきた方々が、突然しかも付け焼き刃的に宗旨替えしてその種の靴を身に付けているのを見ると、妙に寂しくかつ情けなくもなってしまうのですが(何時から男性の装いってこんなに薄情になってしまったのかな?)、そんなことはともかく、まあちょっとキザに見える時もあるけれど、白い紳士靴が夏場の休日のドレスアップに役立つ一足であることは確かです。

ただこの白いレザーシューズ、その「白さ」ゆえ汚れだけでなく黄ばみなどの変色が目立ってしまうのが厄介なところです。今回はこの種の靴のケアについて考えてみたいと思いますが、その前に、靴のアッパーに「色」を付けるものについて簡単に解説しておきましょう。

黒や茶に限らず、紺や緑それに今回採り上げる白まで今日革靴には様々な色がありますが、これらの「色」は以下の2種類の材料で作られます。
染料:粒子が細かく水や油に溶けるので、透明感のある色調を得やすいが、その分シミなども起こりやすい。革の繊維の内部まで浸透する。
顔料:粒子がやや粗く水や油には溶けないので、平板な色調になりやすいが、その分シミなどは起こりにくい。革の表面に付着する。

革の鞣しや靴の仕上げの工程で、その性質や用途に合わせこれらを調整して色を付けてゆくわけですが、「白」の場合他の色とは決定的に異なることがあり、それがケアの方法にも大きな違いをもたらすのです。


ではその「違い」とは一体何か? 次のページではまず、「白」のスムースレザーのケアについて!