スィートフェンネル
ちょっとクセのある香りがクセになります!これが種の画像。 |
セリ科の草本
種子を水蒸気蒸留にて採油
和名をウィキョウといいます。羽のように広げた葉や花がとても繊細で素敵なハーブ。葉はビネガー、オイルの香り付けに、種はカレー、魚料理やハーブティに用いられます。
歴史は古く、古代バビロニアでは腫れ物などに使われたとか。古代ギリシアでは、葉や種が母乳の出を良くするとされました。アラビアやインド医学では駆風作用(腸内にたまったガスを出させること)、食欲増進作用を期待して用いられました。
現在でも漢方で使われ、一般には健胃、消化促進、痰を切る、などに処方されます。このようにとても薬効に優れる植物がフェンネルなんです。ちなみにエッセンシャルオイルは種からとられます。
フェンネルのアロマ効果
気持ちを高揚させます。そのため悩みごとが多くやる気が低下しているときに心に勇気を与えます。スパイシーで個性的な香りとはいえ、フローラル調も見え隠れしているので、フローラル系の香り(ローズabs.やカモミールローマン、ラベンダーなど)とブレンドするのがガイドはオススメです。香りのイメージはチャイなどでよく使われるアニスのような感じです。便秘や消化機能が落ちているときにキャリアオイル大匙1杯に1滴ブレンド、腰や腹部をマッサージするといいでしょう。作ったブレンドオイルが残ったら、そのままお風呂に入れてください。利尿効果も期待できるので、むくみ、疲労感の軽減に役立ちます。体が重く感じていたら即実行です。また女性ホルモンのバランスを整えるため、生理不順、更年期障害にもいいでしょう。
■ ガイドからひとこと提案
フェンネルの葉をたくさん食べた牛からは牛乳がたくさん搾れるとか!人の場合も母乳の出が悪いお母さんは一度試してみてはいかがでしょうか。そのときはフェンネルのお茶(ハーブティ)が手軽かもしれません。
■ 取り扱い注意
- やや皮膚に刺激になることがあるためお風呂での使用では、敏感肌の方はご注意ください。
- 一般にフェンネルは作用の強いエッセンシャルオイルといわれます。妊婦さんは使用を控えてください。また、スィート種ではないビター種は毒性が高いといわれます(ガイドは使ったことはありません)。必ずエッセンシャルオイルではスィート種を買い求めてください。
参考文献
『アロマテラピーのための84の精油』ワンダーセラー著 高山林太郎訳(フレグランスジャーナル社)
『ハーブスパイス漢方薬』本多義昭(丸善)