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妻(夫)が自宅で起業! 家計はどうなる?(3ページ目)

仕事と生活の調和のために、自己実現のために、自宅で仕事ができたら……と思ったことはありませんか? 今回は自宅で起業をする場合のメリット・デメリット、注意する点について解説します!

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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自宅で起業をする場合の注意点は?

会社員からフリーランスへ
今まで会社に頼っていた部分も多かったな……
妻(夫)が自宅で起業したい、といっても大きく分けて2つのケースがあります。1つ目は、今まで会社などに勤めていた人が退職をして起業するケース。2つ目は、今まで専業主婦(夫)やパートなどで夫(妻)の扶養家族だった人が起業するケースです。どちらにしても、起業をする際に注意する点がありますので、順に見てみましょう。

■社会保険は、どうする?
これまで会社員だった場合は、本人が厚生年金や健康保険に加入していましたが、退職後は夫(妻)の扶養に入るか、自分で国民年金や国民健康保険などの社会保険に加入することになります。また、今まで夫(妻)の扶養家族だった人が、起業後順調に収入が上がれば、やはり自分で社会保険に加入する必要が出てきます。
【参考コラム】共働き予備軍必見! 103万円・130万円の壁

■老後の年金はどうなる?
フリーランスの場合は、国民年金に加入することになりますが、厚生年金と比べると老後にもらえる年金額は少なくなりますので、今からその備えもする必要があります。事業のプランだけでなく、ライフプランも練り直す必要があるのです。
【参考コラム】フリーランス夫婦の年金を増やす4つの方法

計算違い
あれ? 収入どころか支出ばかり増えている!?
■事業の収支と家計の収支をしっかり確認しよう
起業をしている人に多く見られる点をいくつか挙げてみると、
・起業してしばらくは収入が少ない
・スキルアップのための本や教材費、年会費や仕事のための経費など、支出が多い
・ネットワーク作りの交際費なども欠かせない
といったものがあります。

そして、事業の収支がマイナスだった場合、家計の貯蓄を取り崩して対応している人も少なくありません。妻(夫)が趣味や技術を活かして開業したものの経費の方が多くかかり、いつの間にか自分の貯蓄だけでは足りずにパートナーの貯蓄も引き出していた、というケースも起こり得るのです。

事業の収支計画だけでなく、ぜひライフプランや家計のキャッシュフロー表を作ってみてください。ライフプランを充実させるためには、事業でどれくらい利益を上げる必要が出てくるのか、といった点も見えてきます。

親しき仲にもコミュニケーションあり!

共同体
事業のことや家計のこと、パートナーと話していますか?
また、コラム「共働き夫婦の収入アップ大作戦!?」では、夫婦のどちらかが転職をしても、パートナーの収入があることで安心できる、と書きましたが、だからといって安心しすぎてはいけません。

「起業するためには当面準備のために支出の方が多くなり、収入はかなり少なくなる可能性が高くなる」という点をしっかり説明して、キャリアアップの計画や事業計画を立て、それを支えてくれているパートナーにも見せるようにしましょう。「単なる趣味の延長じゃないの?」と不安に思っているパートナーも、状況が見えると安心するし、支えがいがあると思います。
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