スケジュール過密
もう少し、自分の時間作りたいな……
2008年7月22日のガイド記事「共働きの妻、会社を辞めたらどうなる?」では、多くの方から反響をいただきました。夫婦が生涯豊かに暮らすために、共働きを続けることがいいということはわかっているけれど、仕事を辞めざるを得ない……という方も多く、その理由の1つに、「仕事と家庭の両立」が挙げられるようです。

今回は、共働き夫婦に深く関係する「ワーク・ライフ・バランス」と家計について、女性の立場から考えてみました。

【記事のインデックス】
ワーク・ライフ・バランスの理想と現実……1P目
時間が足りない! 共働き女性のタイムマネジメント……2P目
共働き女性のキャリア&マネープラン……3P目

ワーク・ライフ・バランスとは?

最近、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉をよく聞くようになりました。直訳して「仕事と生活の調和」とも言います。もともとは、企業が新しいビジネス戦略として取り入れ始めた考え方で、「社員が家族や自分自身の生活のためにも時間を配分できるようにと、働く環境を整えている企業には、優秀な人材が集まり、効率よく働いてくれる。離職率も低くなり、その結果、企業の業績が向上する」というものです。

勤務時間の短縮化、出産・育児休業制度の充実、保育園の社内整備などを行い、福利厚生面を充実させるだけでなく、それらをPRすることで、優秀な人材を確保しようとしています。

一方、政府としても、少子高齢社会で働き手が減少している中で、「男女ともに仕事と家庭を両立できる働き方ができるように」ということで、「仕事と生活の調和の実現を推進するための新たな国民運動」ひとつ「働き方」を変えてみよう! 「カエル!ジャパン キャンペーン」を展開し、様々な取り組みを行っています。
ひとつ「働き方」を変えてみよう!「カエル!ジャパン キャンペーン」

■ワーク・ライフ・バランスの理想と現実
ところが、「ワーク・ライフ・バランス」という言葉や考え方は、まだまだ多くの人に認知されているとは言えないのが現状です。

内閣府が2008年6月に行った「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する特別世論調査」では、仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)の認知度として、「名前も内容も知っている」:9.8%、「名前は聞いたことがあるが、内容までは知らない」:26.6%となっており、「名前も内容も知らない」人が半数以上(60.1%)であることが分かりました!

さらに、2008年8月に行った「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」によると、「生活の中で、仕事を優先したいと思っている人は2.0%しかいないのに、現実には約半数の人が仕事優先になっている」とのこと。

<生活の中での「仕事」「家庭生活」
「地域・個人の生活」の優先度>
調査結果
※2008年8月内閣府
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」
をもとにガイドがグラフ作成

また、女性については「仕事を優先したいと思っている人」:0.9%に対して実際は「仕事が優先になっている人」:34.8%、「家庭を優先したいと思っている人」:18.3%に対して、実際は「家庭優先となっている人」:30.2%という結果に……。

特に驚いたのは「仕事と家庭(を両立させたい)」:25.4%に対して、実際両立できている人は半分以下(13.1%)、「仕事も家庭も地域・自分も(両立したい)」:33.9%に対して、実現できている人は10分の1以下(3.2%)だったことです!
<生活の中での「仕事」「家庭生活」
「地域・個人の生活」の優先度(女性)>
調査結果
※2008年8月内閣府
「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する意識調査」
をもとにガイドがグラフ作成

このデータは、働いている女性も働いていない女性も含まれていますので、働いている女性に絞ったら、もっと実現できている人は少ないのだろうと思います。

以前「共働き夫と妻、自由な時間は週11時間の差!」でも紹介しましたが、「2005年国民生活時間調査」(NHK放送文化研究所)によると、「男性と女性が家事に費やす平均時間は、平日、土日合わせると11時間の差がある」という調査結果が出ています。これでは、共働きを続ける女性が趣味やキャリアアップのために時間を取ることは大変だな……と感じます。この状況を打破するために、なんとか時間とお金のやりくり(ポートフォリオ)を考えていきたいものですね!
【参考コラム】「お金」と「時間」のポートフォリオ」