脂の乗ったさんまを、香りおろしであっさりいただく
旬のさんまは、塩焼きにして食べるのが一番おいしいと思うのですが、 毎日続くとなると、いささか飽きてしまいます。又、いくらおいしくても、 おもてなしの一品にするには、ちょっと気が引けてしまいます。もしかしたら、相手の方も昨日の夕食は、焼き秋刀魚だったかもしれませんし。ということで、本日は、そんな時にお勧めしたい、極上のさんま料理をお教えしたします。夕飯のメインに、酒の肴に、おもてなしの一品にどうぞ。
さんまの手綱焼き香りおろしがけの材料(2人分)
さんまの手綱焼き香りおろしがけの作り方・手順
さんまの手綱焼き香りおろしがけの作り方
1:
さんまを水で洗ってウロコを落とす。頭を切ってワタを抜き、水で洗って三枚におろす。
まな板の上に新聞紙を広げ、その上で下処理をすると、そのまま丸めて捨てればいいので便利です。2:
蛇腹骨を削ぐように切り取り、2つに切る。
3:
中央に切り込みを入れ、端を通して手綱にする。
魚を調理したまな板を熱い湯で洗うと、魚のたんぱく質が固まって、生臭さが取れ難くなりますので、水と洗剤で洗い流しましょう。4:
つけこみ合わせ醤油Aに15分つける。
途中で裏返します。5:
魚をつけこんでる間に香りおろしを用意する。大根、玉ねぎをすりおろし、軽く水気をきってボウルにいれる。 りんごを皮付きのまますりおろしてボウルにいれる。酢、レモンスライス一枚分のレモン汁、その皮の黄色い部分を細切りしたもの、白だし醤油を加えて混ぜる。最後に香り付けに醤油を数滴たらす。
おろしりんごが変色しない内に酢を加えます。ここで味確認します。香りおろしは、ほんのりとした甘味、上品な酸味、かすかなレモンの香り、薄い塩味、といった味わいです。尚、魚を触った直後の、生で食べる野菜の調理になります。手をしっかり洗ってからにしてください。6:
さんまに小麦粉をまぶす。フライパンにサラダ油を熱し、弱火にして秋刀魚を並べ、時々返しながら焼く。
7:
器に盛り、香りおろしを汁ごとかけ、付け合せ野菜を飾る。
見た目で分かるように、手綱にすると高さが出るので、盛りつけたときにボリュームが出ます。アジ、いわし、キス、ブリ、サヨリ等に適します。8:
付け合せはトマトのピクルス、大葉の幼葉。
ガイドのワンポイントアドバイス
香ばしく焼いたさんまに、香りおろしをかけた、とても爽やかな一品です。味付けは和風ですが、フレンチの雰囲気も持ち合わせています。出来立てをすぐに食べれば、外側はパリッ、中はふっくらジューシーなさんまに、さっぱりした香りおろしがからみ、えもいわれぬおいしさが実感できます。又、たとえ、お皿の上でそのまま時間が経過してしまったとしても、その時は優しい味わいの甘酢漬けといった感じになりますので、家族の夕食時間に、時間差がある場合でも安心です。
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※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。