幼年童話への足がかりとなる絵本
一人読みを始めるのはまだまだ先のことですが、一人で読みたいという気持ちが生まれるためには、本を読むのは楽しいという想いが必要です。長いお話も集中して聞けるようになるこの時期には、お話の面白さを存分に味わえる作品を選んでみてはいかがでしょう。
番ねずみのヤカちゃん
本文の文字にも工夫があって、大笑い必須の作品 【画像提供Amazon】
リチャード・ウィルバー:作 大社玲子:絵
松岡享子:訳 福音館書店 1365円
人間に見つからないように静かに暮らすねずみ一家ですが、末っ子ねずみのヤカちゃんの声の大きさは尋常ではなく、皆ハラハラしています。ところが、この声の大きさが思わぬ役に立つことになります。もともとは、低学年の子が自分で読むための本ですが、繰り返しのおもしろさもあって、声に出して読むと、楽しさが倍増します。この時期の読み聞かせに最適な作品です。
おしいれのぼうけん
ねずみばあさんの恐ろしさに今夜は眠れないかもしれません
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古田足日:作 田畑精一:絵 童心社 1365円
さくら保育園のおしいれを舞台に繰り広げられるスリル満点の冒険物語。おしいれやねずみばあさんなど、おそろしげなのになぜかワクワクするものがたくさん詰まった物語は、子どもたちの心を捉えて離しません。おしいれを単なる恐怖空間で終わらせず、登場人物の心の変化を丁寧に追いかけたこの作品は、ストーリーの面白さだけでない魅力にあふれています。
エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする
妖精よりも縄跳びがうまい女の子の素適なお話 【画像提供Amazon】
エリナー・ファージョン:作
シャーロット・ボーク:絵 石井桃子:訳
岩波書店 2205円
少女エルシー・ピドックは妖精になわとびの秘術を習い、妖精にも負けないなわとび名人になります。やがて長い年月を経て、エルシーの村を襲った危機に、おばあさんになったエルシーが立ち向かいます。お話を読み終えた後、それまでの一つ一つのエピソードが線でつながり、すべてが必然であったことがわかります。物語の醍醐味を味わえる名作です。
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