経験をひろげて蓄える絵本

大人は絵本の中の出来事をフィクションとして受け取りますが、子どもたちは絵本の世界を現実と同じように受け取り、主人公になりきって作品にのめりこむことが多いようです。言葉を変えれば、子どもたちは主人公と一緒に様々な体験をしているのです。絵本の中の出来事を大切な疑似体験として蓄えていかれるような作品をご紹介します。

けんかのきもち

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柴田愛子:文 伊藤秀男:絵 ポプラ社 1260円
けんかを通じて深まっていく子ども同士の関係を描いた絵本です。子どもたちの表情や気持ちがよく表現されていて、男の子ならなおさら共感できるでしょう。間接体験としてみた場合も、最後はスカッと気持ちのよい終わり方で、申し分ありません。


 


はじめてのおつかい

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筒井頼子 林明子:絵 福音館書店 840円
はじめておつかいをする子どもの、緊張感や達成感などの心の動きを、さわやかに描いています。細部まで作りこまれた街の様子や、見守るような目線で描かれる主人公の後ろ姿、決して大げさではないけれど、人々の豊かな表情など、すばらしい絵が続きます。主人公との一体感をこれほど感じられる作品も少ないと思います。


 

いたずらきかんしゃちゅうちゅう

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バージニア・リー・バートン:作 
むらおかはなこ:訳 福音館書店 1260円
重い客車を引くのはいやだと威勢良く逃げ出して大騒動を引き起こすけれど、最後は誰もいなくなって寂しくなってしまう、とても人間的な機関車のお話。何があるかわからない未知なるところへ、どんどん進んでいくちゅうちゅうの行動は、幼い子どもたちにとっては冒険そのものです。ここには、日常生活では決して得られない経験があります。