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住宅ローン基礎の基礎(4) 7つの金利あなたはどれを選ぶ?(2ページ目)

2年固定、全期間固定、変動金利など迷ったことはないですか?住宅ローン選びの一番重要なポイント「住宅ローン金利タイプ」は実は7種類もあります!特徴を十分理解した上で選らばないと大変なことに。。。

執筆者:西田 善太

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低い金利と柔軟性が魅力的!?「変動金利型」


このタイプは通常、半年に一度金利の見直しが自動的に行われるものです。毎月の返済額については一般的に5年間一定ですが、最近では返済額も半年に一度変わるものもでてきています。変動金利型にも返済額の固定期間(5年および半年)で2種類あることは知っておきましょう。低金利時代には返済額は低く抑えることができる反面、返済計画がたてづらい一面があります。この金利タイプを選んだ人は、金利タイプの切り替え時期が重要になってきます。金利上昇に合わせて、固定選択型への切り替えという柔軟性もあります。このタイプも、ほぼ全ての民間金融機関が取扱いをしています。

● 金利の固定期間:   一般的に半年
● 返済額の固定期間:  5年間または半年
● 金利相場(平成17年3月) 1.00%~2.375%
● 金利タイプの切り替え: 固定金利選択型へ切り替え可


「金利はしばらく上がらない」と考えるなら
固定金利選択不可の変動金利を。


このタイプは「変動金利型(固定金利選択可)」と同様ですが、違いは一度変動金利型で借り入れをした場合は、借入期間中ずっと変動金利で借り入れなければいけないことです。金利上昇リスクを借入期間中負うことになりますが、借入期間中は金利は上昇しないであろうと考える人向きです。このタイプは金利優遇等がついている「変動金利型」ローンに見られます。

● 金利の固定期間:   一般的に半年
● 返済額の固定期間:  5年間または半年
● 金利相場(平成17年3月) 1.00%~2.375%
● 金利タイプの切り替え: 固定金利(期間)選択型へ切り替え不可


金利上昇リスクをコントロールできる!?
珍しいタイプの「預金連動型」

この金利タイプはメールマガジンでも紹介しましたが、前述した金利タイプとは全く違うものです。金利上昇リスクを借入期間中負うことになりますが、逆に預金をすることで金利上昇リスクを自らコントロールできる機能が付いている珍しい住宅ローン商品です。繰上返済をせず、手元に預金を積み上げながら、繰上返済と同種の利息軽減効果が得られるので教育資金、事業資金などを積み上げていく時にも便利です。

● 金利の固定期間:   半年~10年(ただし預金額により毎月変わる)
● 返済額の固定期間:  半年~10年(ただし預金額により毎月変わる)
● 金利相場(平成17年3月) 1.70%~4.150%(ただし預金額により変わる)

今の時代、金利タイプが7種類あることは基本中の基本!十分理解しておきましょう。自分が申込中・返済中の住宅ローンは実はどの種類にあたるかは担当の銀行員に問い合わせるのが一番の近道です。今すぐ確認しましょう。

【シリーズ】「これを読めば全てわかる!住宅ローン基礎の基礎」
第1回:住宅ローンとのうまい付き合い方
第2回:賢い住宅ローンの組み方
第3回:自分に合った金融機関を選べ!
第4回:7つの金利タイプあなたはどれを選ぶ?
第5回:2種類の期間が明暗を分ける?
第6回:繰上返済のメリットと落とし穴
第7回:「借換え」はもはや常識中の常識
第8回:「ヤバイ、返せなくなった!」となったら…


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