住宅ローンの借り換え・返済/住宅ローンの見直し関連情報

住宅ローン基礎の基礎(8) 「ヤバイ、返せなくなった!」(2ページ目)

ヤバイ、住宅ローンが返せなくなった!と思ったら、まず何をすればいいのか。また、今は無理なく返せていても、あなたは「予備軍」かも!安易な自己破産の結果は。。。

執筆者:西田 善太

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ヤバイ、返せない!と思ったらまず行うこと!

相談イメージ"
一人で悩まず相談しよう。
貯金も底をつき、住宅ローン返済のためにお金がないと思ったら、まず行うことは返済中の金融機関へ相談しましょう。タイミングが全てです。住宅ローンの返済は毎月行っていると思いますが、この毎月の返済を延滞させる前に必ず相談すること。延滞させてしまってからでは、金融機関側の態度が一変する可能性があります。

住宅ローン返済を継続するために、あなたはお金を工面するべく動かれると思いますが、その前に返済中の金融機関へ相談です。事情によっては、毎月のローン返済額を減らして継続返済を認める場合があります。間違っても、その場しのぎの住宅ローン返済のために、高利のカードローン・キャッシングから借り入れはしないように!多重債務者への第一歩となります。

ひとりで悩んでいてもよいことはありません。金融機関以外にも最近は弁護士などもローン返済などで相談にのりますので、できる限り多くの人に相談しましょう。

安易な「自己破産」を考えないこと!

住宅ローン返済に困ってしまうと、一般的に「自己破産」をすれば…と考えがちになってしまいます。確かに以前と比べ前頁にも紹介しましたが、「自己破産」は増えており申請もしやすくなったのは事実です。「自己破産」とは借金超過で苦しんでいる消費者を救済して、再び立ち直る機会を与えるために国が作った制度であり、平成17年1月1日施行の新破産法により自己破産制度は今まで以上に利用しやすくなっています。

しかし、自己破産の申し立てをすれば、

■ マイホームが処分される
■ 保証人がいる場合は、保証人に対し請求がいくことになる
■ ローンやクレジットを利用できなくなる

なども知っておくべきでしょう。
もちろん、ギャンブルやショッピングなどの浪費で借金を作った人に対しては、破産の申立て手続きを取り消される場合もあります。

返せなくなった場合、マイホームや住宅ローンは所詮「住む場所を提供するだけ」という割り切りが必要です。人の生命より大事なものはありませんので、決して諦めずに返済を行う前向きな姿勢を持ち続けてください。

本シリーズ:「これを読めば全てわかる!住宅ローン基礎の基礎」は8回目を持って最終回となります。安心できるマイホーム購入と賢いローン組み、長い目で見た返済テクニックを実現しましょう。

【関連記事】
「住宅ローンラクラク見直し術(1)」(住宅ローン)


【シリーズ】「これを読めば全てわかる!住宅ローン基礎の基礎」
第1回:住宅ローンとのうまい付き合い方
第2回:賢い住宅ローンの組み方
第3回:自分に合った金融機関を選べ!
第4回:7つの金利タイプあなたはどれを選ぶ?
第5回:2種類の期間が明暗を分ける?
第6回:繰上返済のメリットと落とし穴
第7回:「借り換え」はもはや常識中の常識
第8回:「ヤバイ、返せなくなった!」となったら…
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