バルセロナ ガウディを訪ねて
掲載日: 2005年 11月 17日
未完の世界遺産グエル公園
文章:大槻 英樹(All About「スペイン」旧ガイド)
バルセロナでは多くの美術館や博物館を訪れることができます。たくさん歩いた後には少しバルセロナ中心を離れてグエル公園でゆっくり芸術を楽しんでみてはいかがでしょう。未来の住宅地として構想されたグエル公園
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| グエル公園ではトカゲのオブジェがお出迎え。 |
ガウディの生涯のパトロン(依頼主)であるエウセビ・グエル氏が、バロセロナ郊外モンターニャ・ぺラダとして知られる荒れ果てた約20ヘクタールもの土地を購入し、当初、19世紀のイギリス式ガーデンシティを手本にしたブルジョワ向けの近未来住宅地の設計をガウディに依頼しました。
しかし、この都市計画は資金面等の問題もあり、グエルの死去により未完成に終わってしまいました。当初60戸の住宅が建設される予定でしたが、実際に分譲されて人が住んだのは3件のみで、そのうち2件は依頼主のグエル氏とガウディ自身、そして唯一の購入者は医者のトリアスという人物でした。グエル公園には曲線の柔らかい形状が多く、未来都市らしい、住む人に優しい街を作ろうとしていたガウディの思いが伝わってきます。
その後、1922年に公園としてバルセロナ市に寄贈されたおかげで、現在でも私たちが訪れることができるのです。
愛弟子ジュジョールとのコラボレーションは傑作
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| グエル公園に入ってすぐに右側ある門番小屋はまるでお菓子の家のようです。 |
曲線を多用し、トカゲのオブジェをはじめとする破砕タイルを用いたオブジェの装飾からはいかにもガウディらしいと感じますが、実際はガウディの弟子の1人だったジョゼップ・マリア・ジュジョールの作品です。
ガウディは自分より27歳も年下のジュジョールを「自分の弟」と紹介したほど、自分とは違う彼の芸術的な才能を評価していました。ジュジョールがガウディに信頼されていた建築家であったことは、ガウディはジュジョールの仕事にはほとんど口を出さなかったと言われていることからもわかります。
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| 波打つベンチからはバルセロナの街が一望できます。 |
グエル公園はかなり広い公園なので、一通り見て回るのであれば1時間程度はかかります。現在、ガウディの住んでいた家は博物館として利用されており、ガウディのデザインした家具やガウディが使用したベッドなどが置いてあります。
グエル公園といえば、様々なモニュメント等が有名ですが、開放感にあふれる高台から眺めるバロセロナ市街や地中海は絶景です。せっかく丘を登ってきたのですから、景色をゆっくりと堪能しながらお茶や軽食をするのはいかがでしょう。これからの季節は少し寒いので、暖かい格好をして楽しんでくださいね。
【基本データ】
■グエル公園(Parque Guell)
所在地:Olot, S/N Barcelona
TEL:93 213 0448
開園時間:11月〜2月10:00〜18:00 5月〜8月10:00〜21:00 3月・10月10:00〜19:00 4月・9月10:00〜20:00 無休
アクセス:地下鉄3号線 Lessepsより徒歩20分または24・25番バスParc Guellより徒歩5分
【関連リンク】
スペインゆかりの芸術家
東部:バルセロナ/バレンシア
関連用語: ガウディ /




