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古酒づくりのスペシャリスト山川酒造 限定秘蔵酒かねやま30年古酒(3ページ目)

むかしむかし、沖縄の旧家では、大切な蔵の鍵を主人が家人に預けることはあっても、古酒の入った蔵の鍵はどんな時でも肌身はなさなかったと言います。長い年月を重ねて熟成した古酒とは、それほど貴重だったのです。

執筆者:鈴木 雅子

■ 泡盛初のヴィンテージ表記も

三代目山川さん山川酒造にはもう1つの自慢があります。こちらも限定販売で、泡盛銘酒会オリジナルとして送り出したブランド「やまかわ」です。

泡盛として初めてヴィンテージ表記がなされ、各ヴィンテージごとの様々な味わいを楽しんでもらえるよう酒質設計されました。 泡盛銘酒会は、泡盛の伝統的な酒造りを継承しつつ、現代に合う個性と高い品質を追求する蔵元と、本物の酒を愛する酒販店が集い、泡盛文化の普及と研究をすすめるために設立されています。

参加する酒販店は泡盛のスペシャリストを目指すという全国40の酒専門店。ここで「やまかわ」を入手することができます。

ところで、山川の古酒について絶対知っていて欲しいことがあります。
かねやま30年古酒の元になっているカメで熟成中の古酒泡盛は3年寝かせれば「古酒」と表記できます。また、1本の泡盛に50%以上の比率で古酒をブレンドすれば「古酒」として表記してよいことになっています。

通常「10年古酒」と表記が許される泡盛は、10年古酒が50%以上、8年古酒が50%未満のブレンドからです。これは、前述の仕次ぎという手法によるものですが、古酒に頑固なこだわりをみせる山川酒造では100%10年を経たものだけを「10年古酒」と呼びます。つまり、実際の法的表記ならば12年ものということです。

寝かせれば寝かせるほど、丸みを帯びて独特な香気を放つ古酒。もはや焼酎のイメージをはるかに超え、まるでコニャックのような舌触りとフルーティな香りをかもし出します。古酒は、余韻の美しい酒です。

最後に山川社長からのメッセージです。

やまかわ酒造の泡盛「一般酒(3年未満の泡盛)だからダメ、古酒だから美味しいというわけではないんです。泡盛は、それぞれの銘柄が個性的ですので、泡盛になじみのない若い人や女性などの場合は、入門酒として一般酒の中からサラッとして飲みやすいものを探してみてください。そこから自分に合う泡盛を見つけていく、こういう楽しみ方もいいですね」

【山川酒造のデータ】

・所在地 905-0222 沖縄県本部町並里58番地
・電 話 0980・47・2135
・FAX 0980・47・6095


かねやま30年古酒山川酒造で直接購入できますが、あとわずかとのことですので、急いでくださいね。

また、「かねやま20年古酒」や主力商品「珊瑚礁」、軽い口当たりの「さくらいちばん」など、泡盛銘酒会オリジナル「やまかわ」以外の山川酒造の泡盛も購入できます。

限定オリジナル「やまかわ」はこちらで購入できます。
「いとう酒店」【千葉】
「いずみや」【千葉】
「栄屋酒店」【神奈川】

本土で「かねやま」、あるいは「やまかわ」が飲めるお店を探してみました! こちらです♪
山川酒造の秘蔵酒を本土で飲む!


山川酒造の泡盛を販売している全国のお店MAP

※これらの情報は2003年10月15日時点のものですので、以後、変更される場合があります。


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