名古屋の観光・旅行/名古屋の珍スポット

うさぎ画伯と行く!名古屋珍スポツアー

うさぎちゃんのキャラクターで人気のイラストレーター・田中ひろみさんと巡る「名古屋ヘンなとこ」ツアー。等身大人形スポットに下ネタ寺社にゲテ物メニュー喫茶。ディープな名古屋を総まくり!

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

「ディープな名古屋へ連れてって」。
名古屋の不思議に興味津々のうさぎ画伯

うさぎちゃん
田中ひろみさんの分身キャラ・うさぎちゃん
今回はゲストをお招きしての「名古屋・珍スポットツアー」レポート。
エスコートのお相手は、うさぎちゃんイラストレーターとして数々の著書を持つ田中ひろみさん。著書『アンデスメロンは安心です』『ナマエの謎探偵団』などでも、素朴な「何で?」を追求している彼女。名古屋にも激しく「何で?」を感じたようです。

筆者 「どこ行きたいですか?」
田中 「ディープなとこ、怪しいところへ行きたいです~。犬山の桃太郎神社って面白そうですよね」
筆者 「コンクリート製の桃太郎や鬼の人形がいっぱいあります。作者は以前、ガイド記事で取り上げた五色園と同じ人なんですよ」
田中 「喫茶マウンテンの甘口抹茶小倉スパゲティーも食べてみたい!」
筆者 「怪しいところ、と言えばハズせないですね。行きましょう」
田中 「大竹さんが『名古屋の個性派喫茶ベスト5』で取り上げていたリングサイドカフェも気になります。サマディーの純金箔コーヒーも飲んでみたい。シャチボンも食べてみたいし、手羽先も食べたいし、小牧市のおっぱい神社・間々観音も行ってみたいし、それからそれから…」
筆者 「1日じゃ、そんなに回れません~ッ」

…と事前のやりとりから既に、田中さんの「ヘンなモノ」好奇心が全開。可能な限り、ご要望に応えられるコース作りをしてみることにしました。

桃太郎神社でチ○コ丸出し桃太郎と記念撮影

宮司さんといっしょ
宮司の川地桃光さんと一緒に記念撮影。境内の人形は先代がプロデュースしたもの。
当日、田中さんは新幹線で朝10時に名古屋到着。そこから名鉄に乗り換えて約20分の「犬山遊園駅」で待ち合わせ。

筆者 「ようこそ、名古屋へ! 早速行きましょうか。まずは桃太郎神社から。車で川沿いを走って5分ほどです」
田中 「これって何川ですか?」
筆者 「木曽川です。このあたりは、奇岩に囲まれた景色がドイツのライン川に似ていることから、日本ラインって呼ばれてるんです」
田中 「ライン川って、それ言い過ぎじゃないですか? 本物見たことないけど」
筆者 「…言い過ぎだと思います。私も本物見たことないですけど。あ、着きました。ここです」
田中
桃太郎軍勢揃い
コンクリート製の桃太郎人形。他にも鬼を退治しているシーンなどたくさん桃太郎がいる。
 「あっ、いきなり赤鬼が立ってる。サル、キジ、犬も。あ~、鳥居のところにはおち○ちん出した桃太郎が!」
筆者 「階段の上の本堂のあたりにはもっとたくさんあります」
田中 「ホントだ。泣いてる鬼もいる~。ちゃんと目から水がこぼれ落ちてる~! 人形は何だか手作り感があってキッチュな感じ」
筆者 「人形の作者は名古屋の人形師、故・浅野祥雲(あさの・しょううん)さん。等身大コンクリート製人形という独自の作風を生み出して、五色園とか関ケ原ウォーランドとかあちこちに同様の作品群を残してます。ここのは比較的晩年にあたる昭和30年代の作品です」
田中 「結構古いんですね~」
後から作られた石製のキジ
こっちは後から作られた石製のキジ。丸っこくてかわいい。
祥雲さんのキジ
こっちが浅野祥雲さん作。ギャオスみたいで何だか強そう。

筆者 「ただし、ここは祥雲作品以外のものが混じっているんです。もちつきしてるお爺さんお婆さんとか、桃の鳥居の周りのサル、キジ、犬も別の人が作ったものですね。祥雲作品は、表情がこんなにかわいらしくないんですよ」
田中 「ふ~ん。よく分かんないや」
筆者 
鬼の子のミイラ
宝物館に展示された鬼の子のミイラの写真。他にも鬼のガイコツや珍宝など、うさん臭さぷんぷんの写真がいっぱい。
「宝物館がまた面白いんですよ。かつては鬼のミイラとか鬼の頭ガイコツとかウサン臭いお宝がいっぱいあったんですけど、10年前にボヤで燃えちゃったんです。でも、今でも写真で見ることができます」
田中 「この鬼の頭ガイコツって…」
筆者 「どう見ても、牛の頭ガイコツをひっくり返しただけなんですけどね」
田中 「こっちの鬼の珍宝(ちんぽう)ってのも…」
筆者 「…石、ですね」
田中 「桃太郎のふるさとって言うと、きび団子の岡山県吉備が有名ですよね。でも、愛知県では『いや、桃太郎=犬山だ』ってみんな思ってるんですか?」
筆者 「いや、そんなことないです。こっちでも吉備の方が有名ですよ。でも、宮司さんいわく、桃太郎ゆかりの地は日本中に29ヶ所もあるけど、伝説に関連する地名がこんなにたくさんあるのは(「桃山」「サル洞」「キジヶ棚など」)ここだけだそうです」

桃太郎神社
・ 所在地:愛知県 犬山市大字栗栖字古屋敷
・ アクセス:名鉄犬山遊園駅から徒歩45分
・ TEL:0568・61・1586
・ 時間:9時~17時
・ 料金:宝物館入館料・大人200円、小人100円
Yahoo地図情報

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