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つくばエクスプレスはこう乗る!(2ページ目)

まもなく開業するつくばエクスプレス。鉄道旅行ファンにとっても非常に楽しみですね。そこで、開業したらすぐ乗ってみたい!という皆さんのために、ガイド高橋の試乗体験から乗車の際のポイントをご紹介します。

執筆者:高橋 良算

ポイント1:スピード

可動式ホーム柵がホーム上の安全を実現
つくばエクスプレスは全線が地下または高架などで作られているので道路と平面交差することはなく、踏切が一つもありません。また、継ぎ目の少ないロングレールの採用や可動式ホーム柵(ホームドア)の設置などにより、新幹線以外の鉄道の最高速度とされている「時速130km」による運転が可能となり、秋葉原~つくば間は快速列車が45分で走破します。

高速走行を実現するにあたって車両や鉄道施設に最新技術が数多く注ぎ込まれた結果、乗り心地が向上しました。先日つくばまで試乗した東京都の石原慎太郎都知事も「素晴らしい乗り心地」と評したそうですが、確かに走行中の揺れは少なく、つり革や手すりにつかまらずに立っていても、よろけることはほとんどありませんでした。

つくばエクスプレスに乗車したら、スピードと乗り心地を両立した最新鉄道技術の素晴らしさをぜひ味わってみてください。

ポイント2:座席

クロスシートがおすすめ
つくばエクスプレスの列車は全て6両編成。車両は「TX-1000系」と「TX-2000系」の2種類があり、秋葉原~つくば間を直通する列車には「TX-2000系」という車両が使用されます。全て6両編成で普通の車両はロングシートなのですが、真ん中の3号車と4号車の座席はセミクロスシートが採用されています。

セミクロスシートというのは、ロングシートとクロスシートの両方を組み合わせた座席配置のこと。鉄道旅行をするなら、景色も見やすいクロスシートの方が断然いいに決まっています!ですから途中駅から乗車する場合は別として、始発駅から乗るのであればあらかじめこの3号車と4号車の位置に並び、ぜひクロスシートをゲットしましょう。

ポイント3:眺望

流れゆく車窓
ポイント1でもお話したように、つくばエクスプレスはそのほとんどが高架区間になっています。地面より高いところを走るわけですから、当然眺めが良いんです。沿線開発はこれからというところも多いため、高い建物が少なく見通しが良くききます。

特に秋葉原から乗車した場合、茨城県に入り守谷駅を過ぎると、晴れた日には進行方向左手に筑波山が見えてくるでしょう。広大な関東平野にこつ然と現れるその山容はひときわ目立ちますのですぐにわかります。

日本百名山の一つに数えられる筑波山は、その口上が有名な「ガマの油売り」でも知られています。終点のつくば駅からはバスで50分ほど。ケーブルカーやロープウェイも整備されていますので、気軽に山頂に立つことができます。


いかがですか?つくばエクスプレスの旅がイメージできましたでしょうか。

ところで最後にもう一つ。
運転士の久下沼さん
先日の試乗会の際、試運転を終えた運転士さんに、つくばエクスプレス開業を心待ちにしている皆さんにメッセージを、とお願いするとこんな答えが返ってきました。

「安全というのは、水や空気と同じようにお客様が意識しなくてもそこにあるのが理想。この理想の状態がいつまでも持続するよう精一杯努力します」

何とも地に足のついた頼もしいひと言に、ガイド高橋はつくばエクスプレスの今後がますます楽しみになりました!

つくばエクスプレス(首都圏新都市鉄道)公式サイト

筑波研究学園都市情報(つくば市)
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